5月18日19日、2回目となるSR600京都チャレンジしてきました。
梅雨の中休み的な天気予報でしたが、ふたを開けてみれば
雨☂
まぁオレの場合SR600のチャレンジは80%以上の確率で雨なので、またかよぉ!と怒りもありつつ、またいつものパターンだなという諦め。
それでもそんなマジで怒りにならなったのは、ベースの気温が高いことと、標高の高いところでも1000m以下という、SR600の中でも標高から見たプロフィール的には難易度が低いということだと思います。
自分的にSR600を2つのカテゴリーに分けていますが(私感です)
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①標高の高いSR600
富士、北関東、日本アルプスなど
●メリット
- 景色がいい
- 勾配が基本的には緩い傾向
●デメリット
- 空気が薄い
- 天気が崩れやすい・天気が読めない
②標高の低いSR600
京都、紀伊半島、四国など
●メリット
- 天気が崩れにくい。
- 気温が変わりにくい(下がらない)
●デメリット
- 距離に対して獲得標高を稼ぐ傾向にあるため、勾配がきつい可能性が高い
- 景色は標高の高いところほどではない
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京都はこれにプラスで
- ほとんどのルートを過去に何度も通っていて土地勘はかなりあると思う
- 自宅から自走でスタートで切る
今回は朝8時にスタート
前回9時にスタートだったが今回は8時スタートに変更。
エンゼルラインのオープン時間が変わらないのでタイムを狙うのならギリギリオープン時間に突入できるようなスケジュールがいいのだが、あえて1時間前倒し。そして2日目区間(スタート~高浜)を更に余裕をもって走るプランに。
このあたりはハートレートを管理しながら負荷をコントロール。ハートレートをあげるほどに疲労は強くなる。
前回よりも気温は高い。その分オーバーヒートしやすくなるので注意が必要。ペースは意識しながら上げないようにしていく。兵庫県境では、すごい湿度で汗が溢れてくる。なんだ??と思っていたら子午線クロスラインに入った途端に霧の?雲の中でウェットに。
天気予報的には南の方に雨雲が帯状に通過するはずなので日本海側に行けば天候は安定していると思っていたが、どうやら梅雨の天気らしく読めない。
今回は天気予報的には悪い方へと振れ、結論を言うとゴールのラスト30kmぐらい、鷲峰山の下りまでは峠を登ると雲の中でウェットコンディション。下りもまともに前が見えずスピードダウンを余儀なくされた。
正直前回のコンディションよりはるかに悪い。
ただ少しポジティブに考えられるのは、気温はそれほど低くないということ。
下がっても16℃、平均的に18‐20℃で推移している。そして下山すると気温が高いし雨も降ってはいても不快になるほどではない。それこそポジティブに考えれば「冷却してもらえている」と思える範囲。
丹後半島などは登り始めると雲海を眺めながら。あっという間に暗くなったけど30分ほどは雲海を楽しみながら登れました。
ほぼタイムスケジュール通り?の日付が変わった頃に高浜の道の駅に。
仮眠しようと待合室?に入ると先客が。どうも自転車で日本縦断中の2人組?で(自転車から判断)かなり疲れていたのか床のほうからいびきが。
寝袋持参で寝てました。起こさないようにこちらは今回秘密兵器?な枕を持参。4時間半ほど爆睡でした。
この時期のメリットは、朝5時だともう普通に明るい。
ライトのバッテリーをかなりセーブできます。これが9~10月とかだとナイトライド時間が増えるので、充電式だと予備バッテリーやモバイルバッテリーの荷物が増えるし、ホテルなどで仮眠するにしても、しっかりと充電しておきたいところですね。
朝から霧の中のエンゼルライン、そして若狭幹線の林道へ。
雨雲レーダー的には何もないのに霧だったので、間違いなくレーダーに写らない雨雲にすっぽりのパターン。
前回よりも体調もいいのか登りは軽快。
今回の目標は約5時間寝ても40時間以内でゴールするということ。寝るのは時間合わせと言うよりも2日めの走りを軽快にするためのリフレッシュタイム。自分的には何とかなりそう、と前回のチャレンジで確信があったので、そのペース配分通りに走行するのみ。
そしておにゅう峠の入り口となるコンビニ、ここが次は途中越えまで補給無しと言う認識なので約5時間分の補給。
食事、そしてパンを購入。
今回の登りのこだわりは
ギヤを軽くしない
これは昨日の丹後縦貫林道で実践していい感じだったので、今日もこの感じで。
39T×23‐26Tをメインにして走る。ローギヤの29Tは使わず。
軽いギヤは楽に登れるけど、結局ケイデンスは上がらないので単純にスピードが落ちる。そりゃ楽だろう、と。
でも重いと言っても苦しくて、と言うことではない。
おにゅう峠の頂上で前回よりも少しペースアップ。シャカリキになるのではなく、あくまでも「淡々」とだ。
霧の下りを安全に下り、そして登りを淡々と。
雨も止んだと思った琵琶湖大橋、馬頭観音への登りが始まろうとしたとき、再び雨。
これはさすがに精神的に折れそうだった。前回もまったく同じパターン。雨、止んだと思ったら前が見えないほど霧。
下りでは再び雨。信楽の盆地に入るまで雨。30時間以上ウェットで追い込まれている状態からの雨、これは本当に試練だった。
信楽まで明るいうちに来れたことが気持ちの中ではプラス。この辺りは勝手知ったる場所。信楽のコンビニでご飯を食べていたが、座っている場所もいつもと同じ(笑)ホームすぎる。
霧の御斎峠、三国越、童仙房の下り、犬打峠そして鷲峰山。これだけ霧でも走れたのは、ホームでコーナーの曲がりからグレーチングの位置まで把握していたからかもしれない。
そしてゴールまで40時間を切るという目標と戦っていたからか。
和束のローソンで、400kmから現時点の距離を差し引いたら楽勝だな!と一瞬思うも
あ、トータル410kmだった!
と急いで再スタート。
最後の難所である鷲峰山からの下り(全工程中、もっとも路面が悪烈。若狭幹線よりもひどいと思っている)を終えて宇治川ラインから京都市内へ。
オフィシャルには39時間52分(写真撮るのに手間取った)
なんとか目標の40時間は切ることができた。
SR600京都は前出のように標高も高くないので難易度は高いとは思っていない。
しかし、標高が低い故の急勾配が、特に路面ウェットの時には大きくタイムロスする要因となる。
場所によってはドライの時とスピードが倍ほど違う(と言うことは、下り区間によっては時間が倍かかるということ。登りでは倍のスピードがないと考えるとタイムロスの大きさは想像に難くないだろう)
ひとまず2回目の完走は達成。
次回は仮眠時間をもう少し落としてみたらどうなるのか、を試してみたい。
正直なところ、今回のペース配分なら3時間も寝れば十分。何よりもスタート4時間前までは自宅のベッドで寝ていたので疲労感もミニマム。うまくマネージメントすればスタート3時間前起床でも間に合う。
さぁ、次はいつチャレンジだろ。梅雨のチャレンジは難易度は高いが満足度もあまり高くないし楽しくもない(笑)
SR600京都の最大メリット
朝、自宅からスタートできること
朝8時、スタート
ふと1万km走行したブラケットを見て思う
そろそろラバーフード交換するか・・・
子午線クロスラインでは霧の中へ
ウェットになるが、寒くはないのが救いだった
雲が低いので登り始めてすぐに雲海
前回もだったが、絶景ビューポイントに絶景はない・・・
天橋立も真っ暗なので、唯一の楽しみはマップデータで天橋立を見ること
今回の仮眠にはNEMOのFillo Eliteを使用
こいつのおかげですごく快適な仮眠に
2日目の最初はエンゼルラインから
やはり雲海
=ビショビショです
景色は、ない
早々に下る
若狭幹線はこの雨で前回よりも荒れていた
林道
こいつのおかげで空気圧がすごく難しい。今回は前後5.4気圧
タイヤはMASSA T2801
おにゅう峠を前に補給
ふと脚を見るとむっちゃ汚い。
おにゅう峠 昔の鯖街道だ
日本海が見えるわけでもなく
おにゅう峠も写真撮影してさっさと下山
御斎峠の下りは今回最も危険だった。
霧で視界が5mほど。
頭にコーナーやグレーチングが入っているからなんとかなった
和束のコンビニで最後の補給
真っ暗で刺激的な金胎寺
ここさえクリアすれば・・・安全マージンをもってのダウンヒル
23時52分、無事にフィニッシュ
目標の40時間切り、39時間52分でした。