BRM1016中部400 今年のラストブルベ

長かった?ブルべシーズンもひとまず終了。最終ブルベは

BRM1016中部400

5月8日に予定していたブルべの延期開催だ。

正直なところあまり気乗りはしていなかったんだけど・・・SRもクリアしているし。

個人的にAR中部のブルべはコースもスタッフも好きだし、特にこの道をこうやって使うのか!みたいなルートへの探求心が伝わってきて、走っていてワクワクする。
どうしてもA地点とB地点を繋げばその間のルートはどのブルベも同じようなルートになるのだが、そんなにチェックポイントを増やすことなく面白いルートを走らせてくれるのがAR中部さんのいいところ。

気がつけばブルべやりだして干支が1周してしまい、ブルべ初心者みたいなことも言えず(中身はあんまりブルべには詳しくない方だと思うが)その最初のブルべ道みたいな感じでいろいろと教えてもらったのがAR中部代表の広瀬さん。まぁ今シーズン最後のブルべに顔出しとかないとなぁと。

翌週は全日本選手権ロード(マスターズ)だし、あまりに練習効果はないのだけど、じゃあブルべ行かなかったら効果的な何かができるのか?ってなったら微妙だし。それならいっそアホになれるぐらい走れる400kmブルべの方がええやろ!とちょっと重い腰を上げての遠征だった。

 

しかし走るなら走るで野望は出てきて。

どうせなら頑張って16時間切りたいな、と。

400km(実際407km。この7kmが実はけっこう今回の肝で)グロス25キロなら16時間。

犬山を抜けるまでは微妙に信号多めの走りやすいとは言えないけど、まぁそれはそれ。まずはチャレンジだ。

序盤は案の定頑張っても頑張っても見透かされているような信号インターバル。なので無理せずペースを上げない。そして郊外に出たぐらいから徐々にペースを巡航速度に。

6人ほどのパックで、意外にもオレが一番遅い。ってみんな速すぎ!

AR中部ってこんな普通に特急列車なのか!と驚くが、モネの池だったかからは2人に。

みんなモネの池で楽しモーネ!ということか・・・

そして郡上八幡からの油坂峠から一人旅。

全体を見るとペースは遅めでクリア。平坦と下りでペースを作っていく。っていうよりも、こんなエクストリームなブルべ久しぶりなので身体が持つのか心配だが。

 

今日は夕方には雨予報。なので前半に距離を稼いだほうが絶対楽。越前市を過ぎたあたりから暗雲立ち込めて空気が一気に湿気を帯びる。栃ノ木峠の上の方は雲に完全に隠れ、ちょうど暗くなるタイミングだったのですごく不気味だった。

栃ノ木峠はそれほど勾配はきつくない。アウター(53T)×26~29Tと、アウターメインで漕いでいく。最近のスーパーワイドレシオなスプロケットだと、アウターメインな走り方ができる、というか、そうするためにあえて18Tも入れてないし、19Tから後ろは思っている以上に間を透いているような歯数構成だ。この辺りの使い方がロードレースでも12スピードの走り方なのかもしれない。

 

滋賀県に入ると路面ウェットだが雨は降っていない。そして路面もドライに。ちょっとラッキー。今のうちに先を急ぐ。

良いペースと言ってもグロス25キロに徐々に近づいていく。それまでは最大30分ほど貯金があったのだが、峠やナイトライド、そして疲労や元々の体力レベルが昔ほど高くない・・・どんどんと追い込まれていく感じだ。

木ノ本からは真っ暗な国道303号。しかし昔よりもトンネルが増えたおかげでそれほど真っ暗でもない。そして本当に全然雨に降られない。ほとんどが直前、だいたい30分前までは降ってましたね的な濡れっぷりだったが。本当にラッキーだ。

横山ダムから山県へ抜けて各務原そして瀬戸へ。

交通量の多い、走りにくいイメージだったがこの辺りもいいルートを引いている。

なぜかオレのGPSマップには各務原大橋が表示されず、一本道なのに止まってキューシートの確認そしてルートの再確認をしたが、どうもマップが入っていないだけでなにも問題がないことが判明。ここで3分ほど停止が結構致命的なものになっていった。

ずっとグロス25に±3分ほどで変異していたが、この各務原大橋そしてそのあとの扶桑の踏切ストップ、これがかなり長くこれで一気に借金に転じてしまった。

体力的には底だったが再度気合いで絞込みペースアップを図るも、最後は7分届かず16時間07分。

むっちゃ悔しい気持ちでのフィニッシュだったけど、久しぶりに最後までテンションを保って走り切ることができた。知らないルートで追い込んでいくのは安全マージンを常に持っていないといけないし、いろいろな意味で経験値を試されている気がするのでまんざらでもない。まぁ407kmで考えればグロス25をオーバーできたので良しとしよう。

 

無事に12年めのブルべシーズンは閉幕。

12年連続SR。最初の年、AR中部のブルべに出たとき、実はまさかの前夜に体調不良。前日知り合いと会食だったが、もしかすると何かにあたったのかもしれない。

ずっとフワフワとしながらゴールし、苦しかったのを覚えている。

そのあと長野往復の600kmでは腸脛靭帯を痛めてしまい、真剣に自転車に二度と乗れないかもと思ったほど。今思えば無謀なペースで走った結果の体からの悲鳴だった。

そりゃ野麦峠を越えて聖高原を越えて長野に行ってグロスで25キロキープだったから無茶だったのだろう。

思い返せば中部の時はなんだかんだと思い出いっぱいだ。

 

また来年もスケジュールの合う限り、AR中部さんのブルべには遠征したいな。

スタッフの皆さん、そしてスタートや声をかけてくださった皆さん、どうもありがとう。

また来年!!

 

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起床してホテルの窓を開けると最高の夜明け。
彼方には御嶽山も見え、なんだかやる気が出てくる(単純)

 

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スタート前
今回ボトルは500mlを2本。
ピンクイオン。甘さを感じる「スイート」と交互に飲むようにしていく。

後半に内臓が疲れにくいのはピンクイオンの効果かも。

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ブリーフィング
むっちゃ多いやん100人ぐらいか!と思ったら、フィニッシュ後にスタッフに利いたら50人ぐらいだったそうで。しばらく人の集まるのを見ていないから、目測だと多めに感じるね。

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さ、気合いで頑張ります!

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モネの池

ここまでマジ速かった。みんなポガチャルの3倍速かった。

 

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郡上を過ぎて油坂峠そして大野に抜けるまで、本当にいい天気だった。

 

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福井を過ぎて越前に向かう。
なんとなく天気が崩れていく気配

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滋賀県に向かって南下。

いよいよ雨の香りがしてきた。

f:id:masahikomifune2:20211018175242j:plain木ノ本はパラパラと降ったのかコンビニもホント少しだけ濡れていた。座っても濡れるほどじゃなかったので、ほとんど降っていないのだろう。

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岐阜県に突入
路面は少しウェット
ここは本降りで気温低下を覚悟していたので、本当にラッキーだった。

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ラストスパート。

で、扶桑でのむっちゃ長い踏切インターバルで16時間切りは絶望的に