SR600紀伊山地 2回目のチャレンジへ

SR600紀伊山地、今年2回目のチャレンジ。
結果から先に言うと、無事に完走しました。
インスタではPCごとにアップしていたので、たくさん「いいね!」やコメントいただき励みになりました。
ちなみになぜSNSにPCでの写真をあげるかのか。理由が2つあって

①何かの理由でカメラ(スマホ)が壊れてしまったときのために通過時間とともに保存しておく。

②最悪の事態に陥った際、お手間かけたくはないが捜索が入ったときに、どの地点以降を捜索すればいいのかの目安。


①は過去にSR600FUJIをチャレンジした際、無事にゴールしたもののまさかの携帯が水没し故障(ビーナスラインで寝ていたらゲリラ豪雨に。携帯がリュックの中で浸水してそのままご臨終、写真を引っ張り出せずにDNF扱い)
その教訓でSNSにアップしている。

②これは中学の頃からだが、オヤジがサイクリングに行く際は必ず「走行計画書」なるものを作成してオヤジの許可がないとサイクリングに行かせてもらえなかった。
走るルート、予想通過時間、どのポイントでオヤジの職場に安全確認の電話を入れるのか(ほぼ2時間おき)を記載する様式の用紙をオヤジが作っており提出。
岡山に行く際も
「R2の鯰峠走行は認めない、計画練り直せ」とか、「宇治川ラインは危ない。ここを迂回するルートを見つけろ」など。
ちなみにまぁ予想されている通りだが、オヤジの職業は警察。
最後は道路使用許可関係の部署だったので、まさにその頃に警察との交渉は鍛えられたということか。

 

 


前回はじめてのSR600紀伊山地で、どのぐらいのペースで走り、どの位置で休憩するのが安全を確保できるのかを探ることができた。
それは自分も1回目で、DNFするようなリスクを背負いたくはない。
しかし今回は2回目。少し1回目と趣向の違うことをしてみたい。
そこで今回のテーマは
補給をミニマムにするとどうなるのか


まずルート上で、「確実」に補給を確保できるところをピックアップする。
〇丹生都比売神社後、下界に降りてからのコンビニ数か所
〇五條のコンビニ(オダ近ブルべの定番)
〇新宮~勝浦間のコンビニ、ファーストフード店
高野山のコンビニ
〇海南~ゴール
時間を気にせずに食料を調達できるのは、実はこれだけしかない。
そして、まぁ常識的に補給地点で計算できるポイントとして
葛城山の下り切る直前の道の駅
茶臼山道の駅
上北山村
下北山村
十津川村
〇本宮
〇近露王子界隈
龍神の道の駅とコンビニ
〇ごまさんスカイタワー
あたりだろうか。

600km60時間弱として普通の人は2~3時間に一度の補給が一つのリズムだろうか。
余談だが、速かろうが遅かろうが時間軸から見た補給インターバルは大差ない。お腹がすくメカニズムは同じだ。自分が他の人より長いインターバルで走っているのは、お腹の空きにくいペース、要は低強度で走っているだけの話だ。
となると補給は2~3時間おきの等間隔が目安だが、そうなるとルート上に補給地点が20か所前後あるのが好ましい。となると上記の補給地点は、少ないということだ。
区間によっては距離もしくは時間軸的に長めの無補給区間が発生する。
下北山~新宮、勝浦~十津川、などだ。
この辺りをうまく飛び石状態で繋いで初めて
SR600紀伊山地は難易度が低い
というコメントになる。
逆に言えば、補給地点を無計画で走ると、このルートは途端に牙をむく、と言えるだろう。

そして更にアドバイス
標高の高いSR600は、特に筋肉が多い、体が大きい人には酸素が足りない事態になりやすく、自分も何度も真夜中の車山高原でヒルクライムではなく夜クライムで徒歩クライムになったりしている。で、酸欠で気分悪く星空もきれいだし!とベンチで寝ていてゲリラ豪雨で携帯水没になったのだが・・・
紀伊山地のように標高の低いところだと多少頑張っても酸欠になる感覚は少ない。それは頑張りすぎてしまうこともありうる。
標高の高い峠を使うルートは、正直なところブレーキの負担は小さい。それはブレーキのかけ方の問題でもあるのだが。
四国山脈紀伊山地は標高が低く獲得標高を稼ぐので、それだけ険しい山岳コースを繰り返す。ブレーキへの負担ははるかに大きい。
葛城山の下りや那智から熊野川護摩壇山からの下り・・・雨だとブレーキが効かないしシューの摩耗も瞬殺レベルだ。

この辺りをトータルで考えて見極めて、そして計画を立てて、ようやく
紀伊山地はSR600でも難易度が低いし
という会話が成り立つ。
が、SR600自体が普通の600kmブルべと比べて難易度が低い訳がないのだ。


さぁ!とここからSR600紀伊山地2回目が始まるはずが、調子に乗ってプロローグを長くし過ぎたのでまた次回(笑)

 

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今回の使用バイクは2019年モデルのエディメルクス・サンレモ76
カンパニョーロ・レコード12スピードをチョイスしたレーシングバイク。
だが、ブルべでの使用も個人的に許容範囲だと感じる。他社の上位モデルに比べるとコンフォート性能は高めだと感じる。
ターゲットタイムは36時間以内。
そうなると装備もかなり軽減できる。

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ちなみに1回目のチャレンジはムーラン69
装備的には大差ない。ターゲットタイムはほぼ同じようなところだったから。
ただ、1回目ではまさかのと言うレベルな土砂降り。バス停でガッツリと仮眠したため40時間切りを果たせず。