岡山1200 

今年のゴールデンウィークはヒートアップ!
ってまだゴールデンウィークじゃないんだけど(笑)
4月20日から岡山1200kmブルべを走ってきました。
3年前にも出ているので、コースの大枠では変更されていないからルートはだいたい理解している。
そういう意味ではクラシックレースみたいなもんなのかな。
今回も特にタイムを意識することはなく完走できればいいかな、という考え。
ざっくりとだが、大山を下って少し仮眠し、明るい時間に油木のチェックポイントでも仮眠、そして関前のチェックポイントで仮眠し時間調整してからゴールを目指す。

ゴールしてから帰宅までに、いつも応援していただいているクレストヨンドさんに立ち寄って、今シーズン使用する機材のコーティングされたものの回収したいので、23日の朝8時ぐらいのゴールなら言うことなし、そんなプランだ。

 

ちょっと諸々あってスタートは1時間ちょっと遅れて。まぁしばらく一人旅でペースを乱されないからいいかな、とポジティブに。
瀬戸大橋でチェックを終えてからは牛窓を目指す。
スタートから鳥取のあたりまではコース変更も大きくないし、岡山でのブルベの定番ルートと言うことで、この辺りがクラシック的な考えかなと感じるところ。作用でのPCに設定されているコンビニで20人ほどに追いつき、少しにぎやかな感じになる。
戸倉峠の下りでオーストラリアからの参加者二人に追いつく。彼らはメリハリをつけたペースなのか登りで一気に差を詰めて追い抜いたが、下りきった平坦で追いつかれ、そのまま倉吉までは一緒に走ることに。
多くの参加者が倉吉でホテルを取っている。オレは宿なしで米子を目指そうと思ったが、今回天気が良くなく、20日の未明から崩れる予報。実際湿度は高く、ポツポツとはしているのだが崩れなかった。蒜山あたりからはほぼ確実にアウトぽい。
たちが悪いのは、低気圧の影響でスタートからひたすら向かい風。3年前に走った時は全体的に風にも恵まれていたので倉吉は19時頃だったが今回は22時過ぎ。
国道179号から蒜山へ抜ける国道482号へそれた直後、天気は崩れはじめる。
ちょっとタイミング悪いなぁ、と前にバス停があったのでいったん中に入って雨装備に。すると雨はやんだ・・・肩透かしだが降らないほうがいいに決まっている(笑)
蒜山には日が変わってからの到着。路面はウェット。蒜山への下りでもかなり降ったような感じだった。幸いほぼ降られずに進んでいる。

チェックポイントに到着して食事をしていると雨が強くなる。ホントにラッキーだ。
そして少し休んでから、3時ごろにスタート。
鳥取県に入り大山へ向かうアップダウン。大山が近づくにつれて風が動き始める。

大山の下りは嵐のような風。風が回っていて怖いが、途中から向かい風に安定・・・もうなんだかんだで500kmぐらい向かい風基調だ。
心折れそうになるが、こういう時は何も考えず、とにかく漕ぎ続けること。止まっても仕方ない。ゆっくりでも進んでいればかならずゴールは近づいてくる。1kmでも、いや100mでも、距離を減らさないとゴールは出来ない。

松江迄はそれほどきついと感じなかったが、松江から出雲への、宍道湖沿いは単調で苦しかった。おまけに疲労でスピードも出ない。
雨も普通に降っていてレインジャケット着用していることが、気持ちがしんどい。

道の駅きらら多岐からのアップダウンは、多分この道じゃなくていいやろ!と不満爆発。出雲ロマン街道らしいが、個人的には不満街道だ・・・まったくロマンはない。
奥出雲おろちループ前からペースを上げて頂上にはまだ明るい時間に到着。チェックポイントでは前にまだ2人とのこと、完全に貸し切り状態なのでスタッフさんたちもいつもより手厚い印象だ。
いっぱい喋りながら食事。
豚汁が最高に美味しかった。
しょくじのあと2時間ほど仮眠、22時半ごろに再スタート。
雨はほぼやんでいる。ラッキーだ。備後落合まで下りそこから分水嶺を越えて徐々に高度を下げていく、はず・・・備後落合から帝釈峡や上下へと進んでいくが、意外と標高500m以上に何度も高度を上げている。
仮眠時間短かったから府中手前の中畑駅で仮眠。油木は標高高いからと思い出発したが、今思えばここで3時間以上寝ても良かった。
この中畑駅、行ってもらえばわかるのだが、一人で仮眠するにはなかなか難易度が高かった(笑)

朝5時に中畑駅をスタート。ここから三原を経由してとびしま海道を目指す。
竹原のマクドナルドで朝食。ゆっくりと時間を気にせず朝食。誰か来るかなと思ったが誰も追いついてこない。
ほとんどがおろちループより出雲よりの宿で寝てから早朝にチェックアウトなので、まだしばらく誰もこないのだろうか。少し疲労でペースが上がらないが、マイペースで先へ進んでいく。

とびしまへはいつ以来だろう。前回の岡山1200はとびしまではなくしまなみだった。
岡村島の関前のチェックポイントではご飯食べて再び日中だが仮眠。
寝ている間に一人追いつかれたが、女性??4番目が女性。他の男性陣や外国人はファーストランではないのか・・・

30分ほど遅れてスタートしたが竹原まで進むも追いつかない、結構速いな。
竹原の道の駅で止まった後、その後ようやく前に見えた。が途中普通に食事で止まっていたとのこと。    
少し喋りながら三原まで一緒に走る、というかほとんど牽いてもらった感じだが・・・
そして三原で夕食、ラーメン屋へ。
疲れているのか、濃いラーメンが食べたくなった。
鞆の浦を目指して進んでいくが、チェックポイントのコンビニでけっこう眠い。壁にもたれてコーヒー飲みながら少しうたた寝モードに入っていた。ちょうどここで23日に突入。
井原から吹屋へは登り基調。ペースを上げないよう、無理せず進んでいく。
山間部だからか時折雨が降ったりやんだり。
吹屋へはまだ人が活動していない時間に到着。あまり早い時間だと不審者扱いじゃないか?と思うような町だからついビビってしまう。

成羽渓谷は好きなルートのひとつ。下り切ってからコンビニで朝食をして出発しようかなというタイミングで2番目を走っていた片倉くんにパスされる。
確か主催者経由で三原あたりでホテルを取っていると聞いていたので一気に追いついてきたのだろう。あまりにも速いからこれっきりかもしれないなと思いながらコンビニを出発する。
かなり速いなぁ~!と思ったが登りで差が詰まって合流。一緒に走るのは3年前以来。
一緒にというよりもほとんど先頭を牽き続けてくれたのだが。
今回も平坦&下りですごく速いペースで牽いてくれたのだが、まさかまさかの下りでスリップ落車。目の前でこちらもつられて落車しかけたが耐えた。
前から車が来ていたのだが大惨事になることはなく良かった。と言っても擦過傷がかなり激しいようだが。


最後のチェックポイントの吉備真備のコンビニでいったんリセット。怪我の状況や主催者に状況報告をして再スタート。
ここからはオレが先頭メインなのであまり速くはないが(笑)
今回は77時間14分で完走。前回は山本君とホテルに2泊(2泊で確か12時間ぐらいは滞在)走行中はかなりいいペースで80時間以上かけてゴールした。
今回の方がそういう意味では楽はしていない。走行時間が単純に長い。
無事につかれずゴールの予定が決行疲れたし、しもやけの後遺症悪化で足の小指付け根が腫れてしまったし、雨の中を走り続けたことで股ずれ気味に。

この数日後から今度は東京~納沙布1900にエントリー。回復するのだろうか。

これでRMは9本目の完走、次回東京~納沙布で記念すべき10本目になる予定だ。
元プロ選手ということでスピードばかりがフィーチャーされることが多いが、さすがに55才のオッサンで選手を引退してから10年以上経過しているからスピードに関しては特に貯金はない。
あるとすれば今までの経験で速さではなくグロスで速く走るための経験、例えばトラブルを回避する能力とか。
SR600を除けば完走約160回でリタイヤはメカトラの1回のみ。ここは素直に自慢できると思っている。
SR600も最近はリタイヤはない。
走り続けることでSR600に関しても走りのノウハウと今までの経験でアップデートしていっているのだと思う。

無事これ名馬
自分の場合はこっちのほうが性にあっている。
岡山1200は大きなトラブルもなく無事にゴールできた。
有人チェックでの心温かいスタッフのホスピタリティや主催者の澤田さん、そして途中であった参加者の皆さんのおかげで本当に楽しい77時間の旅だった。

本当にどうもありがとう。

 

瀬戸大橋を見るとなんだかテンション上がるね⤴

 

牛窓では焼きたて食パン

ここへ来るところの、牛窓の町でオレは生まれた。

 

作用のコンビニ

外人部隊を中心にイートインを支配下に置かれていた(笑)

 

そして日が暮れていく

 

2日目、日本海

 

出雲大社

 

奥出雲おろちループの上から走ってきた下界を望む

 

我ながら、なかなかなところで寝たなぁ・・・

いよいよとびしま海道

岡村島愛媛県

 

 

三原まで戻り晩御飯

疲れてくると妙にアイスクリームとか食べたくなるよね(笑)

今回もスポーツドリンクはピンクイオン

 

早朝の吹屋
ゴールまではあと70kmほど。