ブルべ再開、300kmで復活 BRM906近畿300河内長野、かき氷は食べなかったけれど

9月に入ってから再開されたブルべ、自分にとっても2月以来となるブルべは9月6日、河内長野をスタートゴールする
BRM906近畿300河内長野 みんな大好きカキ氷

に出走。


このブルべは0時スタート。これは思っている以上に簡単じゃない。
徹夜を経験すればわかるけど、睡魔。
朝4時ごろから6時ごろまでに襲ってくる睡魔が一番怖い。
夕方に少し仮眠をしたのだけど7時間寝て朝4時に起きるのとは違う。
さて、途中で睡魔が襲ってくるのだろうか・・・


コースは河内長野から金剛山を越えて五條へ。吉野川をのぼり東吉野村から高見トンネルを抜けてそのまま伊勢へと突き進む。
復路は仁柿峠を越えて曽爾高原へ。そこから曽爾高原、榛原を通って桜井へ。
竹内街道を走り竹内峠を越えて河内長野へと戻る300kmのルート。
獲得標高はRide with GPSだと5000m強だが、だいたい実走値の3割増しだと思っている。事実今回の実走での獲得標高は3500mだった。

台風10号の影響か伊勢湾の方はずっと雨。ここをどう抜けていくのか。
が今回のライドの肝の部分だろうか。

 


予想ベースで言うと、高見トンネルを下っていく途中で雨雲に入り込んで雨に。朝方は強く降って曽爾高原あたりで雨雲の外にでて一気に台風一過な照り付ける太陽と高い気温に悩まされる・・・
風は東風なので、伊勢まではイーブンペースで無理をしない。
手術した右肩の影響がまったくわからない。200kmまでは問題あっても走り切れるだろう。
そんな状況なので、目標タイムは14時間ぐらいを想定した。


スタートからいつもブルべで一緒に走っている山本洋司くんと今回も走行。
彼はこのルートは高見トンネルまでは「庭」のようなルートなので心強い。
今回は参加者の多いブルベになるはずだったが、台風などの影響か実際は40人ほど。しかし真っ暗の中に集まると、意外と多く見える。

スタートから金剛山の山道を越えていく。こんな道初めてだなと思ったが、終わってから地図で確認したら、おいおい何度も通っている峠道やん。
ただ大阪側から登るのは初めてかもしれない。
後ろから追いついてきた参加者が思いのほか登りでの牽きが強烈で、危うく離れるかと思った。頂上からの下りではそれこそ右腕の感覚を確かめながら。
荒れているコーナーではサスペンションの機能を果たそうとする左右の腕の柔軟性に差があり、ナイトランだと余計なのだろうが今まで怖く感じなかった下りが少し怖い。そして峠の下りの後半には雨で路面はウェットに。
当初の予定では高見山を越えて三重県に入ってから雨の予想だっただけに正直驚いた。一体今回は雨中ライドがどれだけになるのだろう、と。
今回雨対策は、気温が高いこともありそれほどしていない。
SKSの後輪用のマッドガードのみ。レインジャケットもなしだ。
しいて言えば、チェーンオイルをワコーズのチェーンルブ「エクストリーム」を使用。
こいつは2015年のPBPに向けて自分のアイデアで開発してきたもので、300kmの雨ならばオイル切れすることはない。チェーンのオイルが切れなければ、走行はまぁ問題はないだろう。

五條まで下ると雨は止んだ。何だったのだろう、まぁ雨がやんでくれたのはラッキーだ。
今回PCはすべてクイズ。なので補給食はいい場所を見つけて行っていくしかない。
今回PC1の横にコンビ二。先にコンビニで山本くんと買い物。その間に後ろを走る2人に追いつかれる。
クイズポイントに行くと、登りで抜いた人に抜かれていたが高見トンネルへの登りで追いつく。DHバー装着スタイルなので、きっと下りと平坦が速いのだろう。
飯高では下り基調も平坦へと変わり、うっすらと夜が明けていく。夜通し走っての夜明けなんだか久しぶりだ。例年だと何度も経験しているが、今年は初めて。
平坦になったところでDHバーの方に抜かれたがR42に出たところで追いつく。山本くんと先に進むが、二人で喋りながら走っていると次のクイズポイントを通り過ぎてUターン。コンビニでのレシート取得スタイルに慣れていると、頭でわかっているがクイズポイントを見つけるスタイルがふと意識から消えている。

折り返しの伊勢神宮は6時半になる前に到着。伊勢の町は交通量はまだ少ないものの信号のインターバルは既に日中と同じかダンシングして加速すると赤信号、の繰り返し。
折り返しは追い風。天気予報よりも降雨ははるかにマシ。むしろ「降る降る詐欺」と言ってもいいほど。これはこのまま降らないかも、そして追い風に乗って・・・なんて考えていると、仁柿峠へのアクセスの仁柿のコンビニで「台風か?」と思わず声が出そうな雨。
仁柿峠は意外と何度と来ている。
伊勢側はつづら折れの登りで大型車が通行できない細い道の峠で好きな峠の一つだ。
登っているうちに雨はやむ。下っていくと奈良県に突入。ここからは最後の難所(あ、竹内峠は残っているが)曽爾高原だ。
この辺りは何度も訪れて知っているが、曽爾高原のクイズポイントへのルートは走ったことはない。しかしこの辺りを走っていると地形は頭に入っていて、想像する限り結構な急勾配な登りのはずだ。
仁柿峠で少しきつそうだった山本くんだったが曽爾高原への登りでは大きく後退。
ここまで一緒に協力して走って来れたので登り切ったところで彼を待ち、一緒にフィニッシュを目指す。
榛原から女寄峠を下っていく。それまで高原の気温が一気に気温上昇し湿度も高くなる。信号で止まったり前で車の隊列がスムーズでないだけで頭がぼぉーっとしそうだ。

桜井からの竹内街道は、昔の雰囲気を残していて巡航スピードをキープするには向いていないが気持ちよく走れるなぁと感じた。日曜の昼頃と言うことで車はスムーズではないが、なんとなく歴史を感じる町並み・街道のたたずまいが落ち着いて感じられるのだろうか。今度から桜井~當麻方面は竹内街道にしよう。

最後の難所竹内峠。奈良盆地と大阪を結ぶ峠の中では比較厳しくはない部類だろう。
後半は少し勾配はきつくなるが。
余談だが、むかしこの後半の勾配のきついところを避けられるのでは??と峠途中を左折して平石峠へ。
スマホで検索したらルートは単調そうだしいいんじゃね?と思ってロードで行ったら到底ロードで・・・結局ロードで走ったのだが(笑)

河内長野ではマトリックス時代に走っていた裏道でもある高野街道では、あまりの暑さにスピード激減。
ゴールは13時21分。認定タイム13時間21分。
当初は事故のあとで体が最後まで動くのか心配だったし14時間ぐらいが一つの目標だったが、今回は後半山本くんに合わせて走った分を差し引けば、12時間30分ぐらいだろうか。獲得標高3,500mを考えると上出来。

最初の金剛山では少し不安もあったが、終わってみれば違和感がないわけではないが走れたことで再び自信をもつことができた。

今回フィニッシュまで一緒に走った山本くんや、なんとか自分の思ったような走りができるようにと全力でリハビリに協力してくれたリハビリ担当の作業療法士の植村さんには感謝だ。

まずは次のライドに向けて今回のブルべのあと体の違和感や回復している感触などをまとめ、次以降の走りに活かしたい。

 

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河内長野の三日市町駅スタート。

ここはマトリックス時代に何度も北地域。まさか引退してからここにまたやってくるとは。
参加者の約半分が台風の影響?でDNS

 

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雨の予報は夜明けの時間は激しい雨だったので、まさかきれいな朝焼けが見えるとは!
テンション上がるね⤴⤴⤴☀

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伊勢到着
朝早い!(笑)

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仁柿峠へ

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仁柿峠を越えると雨雲の中。
曽爾高原を抜けると突然の青空でびっくりだった。

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仁柿峠の登りで遅れた山本くんがやってくる。再び二人でランデブー!

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榛原では青空!テンション上がってくる。



 

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最後の登り、竹内峠をクリアー

 

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ゴールのレシート取得のコンビニ。

ゴミ箱不設置だがブルべ参加者用にゴミ箱が。

あれ?ロードレース??

なんかあちこちでザワザワしそうだな(笑)

 

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何気なくメダルをもらったが、よく考えたら新しいデザインの300kmは初だった。