SR600福島 癒される素晴らしい景色でした

忙しい~
そんな安直な言葉でこの3週間を語るのは我ながら安い男だと思いつつ・・・
しかし車の走行距離が14500㎞を表示した時
「15000㎞になったら写メ撮ろう」と思っていたが、気が付いたら17500㎞・・・一日平均100㎞以上は走っているのか・・・そりゃ忙しいはずだ。

そんな怒涛の入り口となった野辺山で開催されたラファサイクリングクラブ「RCC」のシクロクロスレーニングキャンプ、そしてそのまま福島でSR600を走り。
もう記憶もややセピア色になりつつある晩夏の思い出。

 


ブルべをやり始めて4年目でSR600を走り始めてその難しさや自分の求めているスタイルに思い切りはまった。
スタート日時を自由に設定できるということは、週末に仕事が入ることが多い、平日でも打ち合わせやイベントの準備などで全国各地を移動している立場の人間にとっては、都合が良い。

今回も野辺山に行った「ついで」に福島に行っちゃえば、交通費も移動の日程もセーブできるやん!と。
まぁ実際は野辺山~福島は「ついで」って距離ではないのだが、京都から見ると両方とも「東の方」と言うことで一緒に見えちゃったんだよねぇ~(笑)都の人間からすると両方とも東の彼方。

SR600福島は今年新設されたルート。
コースプロフィールだけを見ていると難易度はそれほどではない。
と言ってもそれはほかのSR600と比較してのことで、別にレギュラーサイズな600㎞と比較して難易度が低いということを言ってるのではない。
特に最近思うのは、獲得標高10000mを稼ぐためには当然山岳ルートへと突入する。10年前と比較しても自然界の生き物がどんどんと今まで出没していなかった地域にまで出てきているということは、それだけでもSR600の方がいろいろとエキストラで準備したり気持ちの上で対策をする必要がある。
今回も北塩原あたりはクマが頻繁に出没し、襲われる事例も出ているらしい。クマには過去に3回遭遇しているが、結論で言うと自分の体より大きい人間によほどのことがないと襲いかかってはこない、と思っている。
人対人であれば
「こいつケンカ強そう」
とか
「金持ってそう!」
なんて情報がインプットされて戦っても勝てるのか否かを判断しているのだと思うのだが、動物の大半は自分より大きい生き物には基本的には襲いかかってはいかない(はず)
そう考えるとツキノワグマが人に襲いかかるというのは、よほどなことではないと思っている。そんな中でクマが襲いかかってくるというのは尋常じゃない。
北塩原ってどこだ?と見たら、おいおい、そこは夜中に白布峠のところ、スピードがすげー落ちるところやん!
このときはさすがに自分でも思わず鳥肌が立った。下手するとオレがクマの餌、踊り食いのネタになるのか・・・と。

クマをぬいぐるみだキャラクターだでカワイイように見せるのはやめてくれ。最近北海道でヒグマを見に行く人が増えているそうだが、生態系や人格を歪ませるような行為(この場合は人格ではなくてクマ格??)
そのうち餌付けするバカとか出てきそうだからな・・・

話は逸れたが9月17日にSR600福島スタート
コースプロフィールを見ていると前半の300㎞で6,000mを越える獲得標高を得ることができる。と考えると後半は4,000m以下。阿武隈高地には高い山や峠がない。と言うことは、緩やかなアップダウンが続く。

紀伊半島も比較的難易度は低い部類だが、それでも例えば朝スタートでノンストップで40時間を切るようなエクストリームライドを敢行すると、那智勝浦のコンビニから龍神のコンビニまでの区間龍神から護摩壇山を越えて野迫川から高野山にあるコンビニまで補給不可能区間になる。
高野山の後も下り基調で少し麻痺しているのだが、ここからも実はしばらくまともに補給できない。
3日間に分けてきっちりと補給できる個人商店や観光地を繋いでいけば色川から先が酷道であろうと、玉置山が酷道で急こう配だと言ってもそれ以上のことはない。
その紀伊半島に比べても福島は補給地点がいいバランスで存在しているので(それもコンビニ:24時間補給可能)空腹で窮地に追い込まれるということはかなり少ないだろう。
磐梯山さえ明るいうちに下って来れれば、あとは要っていインターバルで休憩するところは確保できる。

郡山の町は、サイズ感、人口データよりも活気を感じる=朝は車が多い。と言っても都心に比べればあっという間に郊外へと抜けられるが。
母成峠、そこからの登りを走れば今回の大方の特徴を知ることができるはずだ。
急こう配な登りはほとんどなく、雪国にある車での走行を考慮した勾配の登り。そして何よりも景色がいい。
今回は素晴らしい青空の中を走ることができたから余計にそう感じたのかもしれない。
9月の爽やかな高原の風に包まれてのライド。絵に書いたような景色。ルート設定した人の福島愛を感じずにはいられないし、何よりも走る人には可能な限り完走させたいと感じるルートだ。
SR600富士もバランスのいいルートで好きだが、白根山の火山活動の影響で走ることができない。なんとか完走したい・させたい。東日本でオープンした福島と奥入瀬のルートを設定した人の思いにはもしかすると少しはそんな気持ちも働いたのかもしれない。それに比べて四国山地と言ったら・・・まともな着地地点がないし道路のコンディションが悪すぎる・・・
SR600を冒険の入り口だとすれば福島や紀伊山地は十分スリリングでありながら、きちんと3日に分けて走るなら手すりのある崖っぷちというイメージだろうか。
ちなみに四国は手すりは最初から、ない(笑)


浄土平への登りは長い。そして気温も違う。もしこれから参加される人いれば、なるべく暖かい時間に通過したほうがいいのかもいしれない。登り始めの勾配がなかなかだったが、今回は好調だったのかいいリズムで走ることができた。
39T×23Tもあればクリアー。今回は全体で見ても峠駅までのグラベル区間ぐらいしかローギヤの29Tは使用していない。いわきから川内までの峠も結局26Tで走り切った。

急こう配の話が出たついでだが、米沢から峠駅の区間グラベル、走っていて思ったのはアスファルトが点在していたので元々は舗装路だったのだろうか。舗装路だったと考えると難所というほどではない(SR600的に)のだが、中途半端にアスファルトは剥がれているのが走りづらかった。いっそ完全なグラベルならそれほど苦戦はしなかったろう。
今回は真夜中に通過したので難易度的にはかなり高かったがある程度路面が見えていれば前もって走れるラインを選べただろうし。工事か何かで重い車が走ってアスファルトが割れたか凍結で割れたことがきっかけで雨などで一気に崩壊したか・・・なんとなく元々は普通の舗装路だったように感じられた。
全体で言えば急こう配の登りはなく走りやすかった。

今回可能であればダムカード2枚、小玉ダムと三春ダムをゲットする気があったのだが、三春ダムは10分時間が足りなかった。
来年も是非チャレンジしたいと思うが、次回はルートに近いダムカードも抑えていきたいなぁ。
よく見ると、水窪ダム、東山ダム、綱木川ダムあたりも比較的ルート近くにあるので、これは是非来年走るときのテーマだな。

今回使用したバイクは昨年からブルべを散々走っているエディメルクスのムーラン69。
特に新しく試したこともなく。しいて言えば
キャットアイの新しいテールライト「TIGHT」
PBP以降テストで使用し続けてきて、来月にも発売されるらしい。
防水性が向上し、持続時間も長くなった気がするし。

途中機材トラブルはあったのものの無事にゴールし、福島の素晴らしい景色を堪能できた。
以前から走ってみたかった裏磐梯猪苗代湖阿武隈の登りも満喫。
また是非来年も走りに来たいなぁ。

 

 

f:id:masahikomifune2:20191002210846j:plain

いきなり最初の山場が母成峠と言うのがコースを設定した人なかなかセンスあるな、と感じてしまった。テンション上がりまくりだぜ!⤴⤴

f:id:masahikomifune2:20191002211038j:plain

浄土平への登りは長く、途中から気温そして空気が変わるのがわかる。

f:id:masahikomifune2:20191002211134j:plain

途中から雲の中へ

f:id:masahikomifune2:20191002211214j:plain

雲の中だったのが浄土平はなぜか雲の隙間で日が差し込んできていた。

 

f:id:masahikomifune2:20191002211450j:plain

ピークの1622mを越えるとあとは長いダウンヒル

 

f:id:masahikomifune2:20191002211537j:plain

磐梯山もきれいに見えました!!

 

f:id:masahikomifune2:20191002211627j:plain

猪苗代湖南岸からは対岸に磐梯山を望み

夕日が沈んでいく

 

f:id:masahikomifune2:20191002211817j:plain

白布峠

山形県米沢市へと長いダウンヒル

 

f:id:masahikomifune2:20191002211916j:plain

福島市を前に夜が明ける

 

f:id:masahikomifune2:20191002212050j:plain

爽やかな青空が走りに来てよかったと心から思えた。

 

f:id:masahikomifune2:20191002212326j:plain

全工程ほとんど急こう配!と感じることはなかったが、いわきから山内へと抜ける峠では15%あったようだ。

f:id:masahikomifune2:20191002212537j:plain

郡山駅がゴール。