ニセコクラシック2023

今年もニセコクラシックに大会アンバサダーとして呼んでいただき、50‐54才の85kmに出場しました。

nisekoclassic.com

本州が梅雨真っただ中、北海道は好天。特に朝のひんやりとした空気が、なにか生き物としての潜在能力を刺激しているようで個人的には大好き。だから寝るときは窓を少しだけ開けておいて、朝方にはひんやりとした空気、都会とは違うまとわりついてこない空気で目が覚めるのが気持ちいい。これだけでもニセコに行く価値があるって思っている。

 

今回は金曜の晩にニセコ入り。新千歳からレンタカーでニセコへ移動したけど、けっこう道路わきには鹿がいる。
前のドライバーは気づいていないのか??まったく進路がブレることなくスピード落とすことなく、それこそ鹿が飛び出したら車に激突するだろうにまったく運転にブレがない。
オレの方は前の車のライトではすぐに鹿が道路わきにいるのが見えるのだが・・・もしかしてみんな気がついていないのだろうか。
何よりもビックリは、鹿がちゃんと?じっとして車に飛び込んでこないことだ。
うちの家の近所のイノシシなんか、車めがけて突進、オレも急ブレーキ急ハンドルでギリギリ避けたっていうのがある。
これはもしかして
北海道のケモノは、マナーがえーぞ!
ってことか。北海道だけに(蝦夷・・・)

土曜日はタイムトライアルの表彰のプレゼンターをさせていただくことに。
午後からなので午前中に疲れない程度に軽くサイクリング。

いよいよレース。
スタートが離れているのでいつも主催者の方に送ってもらっているけど、けっこう皆さんスタートまで自走されているんですね。
羨ましい!って思う気持ちと、レース機材としてタイヤはチューブラーを使用しているので、もし途中でパンクしたらスタートできないから仕方ない、って思う気持ちと。次回はスタート地点までホイールだけ運んでもらって、自走にしようかな。

スタートの順番は女子選手が最前列なのでどうしても前に行きたい男子選手とみっくすしてワチャワチャと危ない。と言いつつ、きっとオレも前に上がるときなんかに危ないよアンバサダーなんだから前にくんなよ!って思われてそうですが💦すみません。
元々選手だったので空間把握能力はそれなりに高いと思うんだけど、オレが安全だと思っても他の選手からしたら危険と思われている可能性は否定できない。
一方的にこちらの目線で言うと、10センチまでは多めに見てね、と。
30センチぐらいでも結構女子選手でも声出して注意をされてるんだけど、
ホント申し訳ないけど、声出さなくていいから静かに落ち着いて走ってください。腕が当たるぐらいで大きくアクションしないでね。
と心の中では言いたいが、こう見えて?ジェントルマンなんで何も言わず、静かに集団内でリアルスタートを待つ。
ちょっと気になったのは、パレード走行遅すぎ。
隊列を整えることがパレード走行の理由で、別にリアルスタート予定地点より遅れてもいいと思うし、もっと言えばちゃんと隊列をリアルスタートまでに整わせてね、と。
下りで10キロって言うのは集団ですることじゃないね。で、普段一列でしか走っていない選手たちが横にワチャワチャしたなと思ったらリアル前に落車。でリアル後にアタックで2人抜け出したけど、直前の落車で集団全体がなんか遠慮しがちに・・・
まぁエリートのレースではなくあくまでもマスターズ、年齢別のジェントルマンなレースだからスイッチ入ったとしてもちょっと流れは違う(はず)
進んでいかないと割と元気な女子選手やマスターズライダー(オレも含む、かな)は集団後方には下がっていかない。この混ざらないものを混ぜてレースをするというのは少し危険だ。
例えば女子だと流れで前に来ても「私は引きません、男性が牽いてください」な態度で前に出るまえにサッと横によけたり。流れに入ったら少なくとも危ないから前に行ってから抜けてくれ、と思うのだけど、オレはあまりレースのことは詳しくないので集団内で静観。
そして下りで前の方でなんだかわからないうちに、まるで地雷でも踏んだ?みたいな感じで前で吹っ飛んで行った。
と同時に集団内のあちこちに爆弾が仕掛けられていたようで多発的に落車。
結構ギリギリな状況ながらも落車を回避。レースだから落車もあり得ると思っているし、サイクリングは楽しいと言えど人と競る部分があるので多少のリスクは容認して遊んでいる。が、やっぱり落車は避けたいものだ。

何度かレースは動きかけるがその都度振りだしに。自分はあまり脚がないな、ということは何回かのアタック反応でわかってきた。全体のコンディションは低くない。が、今日のコンディションは高くない。
長い登りでは粘ることなく割と早い段階で千切れた。多分千切れた半分ぐらいの要因は気持ちが切れた。気持ちがあれば鼻水やよだれを垂らして目の前が真っ白にかすんでいき、全身が急に力が入らなくなり、しびれてくるような感覚が襲ってくるはず。
そのいずれもがまだまだくる気配がない。要するに自分で限界以前に諦めた。

それでも実際ベースのコンディションは悪くないので、集団先頭の前に抜け出たグループは一気に離れていってない。イーブンペースで走り、後ろから来た登りの強い選手や前から落ちてきた選手らと合流しKOM前にまずは先頭から離れた10名ほどのグループの合流。そして下りで先頭の10名ほどにジョイント。
ここで先頭は2名。同じ50‐54カテゴリーでは一人だけが先行と聞かされる。
補給地点のあとの登りは少し勾配があるものの意外とこういう登りは好きだ。少し位置を下げていくがきついというよりも誰がどういうタイプの選手が残っているのかを確認しながら走って行く。
そして下ってからの登り返しでペースアップしまずは集団から登りで抜け出していた2名にジョイント。が後続も追いかけてくる。
ここまでの感触で、この集団ならスプリントでは先頭争い、年代カテゴリーなら多分先頭は取れるだろう。なので無理に抜け出すことは考えなくていい。抜け出そうとする選手だけを要所でチェックすればいい。
そしてスプリントでは集団の2位、総合でも4位、年代では2位という結果でフィニッシュとなった。

勝てなかったので心残りではあるが、KOMを過ぎるまではホントに苦しかった。スタートしてずっと足が軽いと感じられなかった。なので2位という数字だけ見れば気持ちよくはないが、現状で言うとこれ以上は無理だったというのが事実だ。

今回大会アンバサダーとして表彰のプレゼンターもさせていただいていたが、まさか自分が表彰対象とは!!
控室で大急ぎでウェアに着替えて表彰(笑)そして終わったらまた何食わぬ顔でプレゼンターに。


8月のスコットランドでの世界選手権は、非常に興味そそられるところではあるが、今年はパリ~ブレスト~パリイヤー(PBP)なので今年はPBPに専念だ。
そもそもこのニセコクラシックも、PBPに向けたコンディショニングの一環だったから。

プレゼンターの仕事を終えてそのままサイクリング。さすがにレースで追い込んだからか登りは脚がスカンスカン。夕方から大会スタッフさんとの打ち上げに同席させてもらったのだが、調子に乗って帰ってこれないかと思った(笑)
何度も通っているうちにニセコはなんだか身近なエリアに。けっこう道も走ったかな。特に倶知安はほとんどの通りを走ったし。

次回ニセコは秋のニセコグラベルへ戻る予定です。

 

一緒にレースで遊んでくれた選手たち、どうもありがとう!!