四国一周 2周目 ステージ5 四万十~徳島 国道439号編 ③本山~見ノ越(剣山)

郷の峰峠を越えると心地よいダウンヒルが待っている。早明浦、本山、そして大豊へと抜けていくこのルートは国道194号と接続し愛媛県からの流通を作り出している道路なのだろう。この区間だけが国道439号の中で開けたイメージが強い。
しかしこのダウンヒル区間にも旧道は存在する。石原トンネルを迂回するように旧道。バイパスを走る車たちはまるで同じ時間軸ではないかのように、時空の歪んだ隣り合わせの別の世界のように、そこに生きる人がいる。旧道を通るたびにまるで時空の歪みから遠い昔にタイムスリップしたかのような感覚になる。

 

大豊から国道32号と重複し吉野川を渡ると京柱峠へと向かっていく。
今回の京柱峠は夜中。今まで散々京柱峠を越えてきたので景色が見えなくても、今まで見てきた絶景を思い出せるので大丈夫(笑)
東豊永の集落を抜けていく旧道区間、集落手前までは国道439号認定されているようだ。ここは絶対走りたかったのだが、残念なことに通行止め。生活道路なので工事終了したら再び走れるよう。またの機会を楽しみにしておこう。
この旧道は今から30年以上前に何度か走っているが、STRAVAをし始めてからは走行履歴無し。これはちゃんと走行した足跡を残しておきたい。
タイムを競うわけでもなく時間に追われているわけでもない。今回の京柱峠は夜間走行。峠頂上からの景色は見えないが、まぁ散々京柱峠は訪れている。
ここを登り切れば徳島県だ。
真っ暗の京柱峠酷道ヨサクと言われるこの国道の中で最も過酷な区間と言っても過言ではないが、そこをナイトライドというのは、危険ではあるが個人的には最高の刺激、そして夜の京柱峠ダウンヒルを経験してこその酷道スペシャリストとも言えるだろう。すごくスリリングでスピード感にビビるが、メーターを見ると実はそんなにスピードは出ていない。真っ暗の酷道のスピード感は昼間の50%増しと言っても言い過ぎではない。
下り切ってから右折すると頃をいったん左折し京上トンネルを迂回し旧道へ。
よくぞこんな狭い道で国道だよな、と思わざるを得ない。ケモノよけの鈴をそっと直し、音が出ないようにする。
落合集落には自動販売機。寒くはないがホットコーヒーを飲みたいなという気温だが、いつの間にかホットコーヒーはなかった。
ここから見ノ越、剣山と言った方がわかりやすい。
落合集落から剣山まで、元々の道がほぼそのまま生きていて唯一菅生の集落がバイパス化されているだけだ。
時間帯も日付が変わろうとしている真夜中、旧道は完全に時間に取り残されてしまっている感を強く、何か過ぎ去っていった時間をアピールしているようにも感じる。個人的には夜中の人の気配の薄い、感じられない集落、道を走るのがたまらなく好きな時間だ。でも実際走っているときはちょっとドキドキしていることの方が多いが。

見ノ越の頂上まであと2㎞ほど。ここで国道439号おむすびを撮影しておく。
ちなみにだが見ノ越から徳島の国道439号起点まで、表記は重複の国道438号のみだ。
おむすび2個並びを期待していると肩透かしだ。

見ノ越
こくどう38号との合流地点には日を跨いでしまった。
当初はもっと遅いかなと思いつつ、走り出したら日を跨ぐことなく下りかな、と。しかし実際は30分ほど越えていた。やはり疲労しているな。遊びペースと言えど疲労は蓄積している。頂上で飲み物を補給しようとトンネル手前の自動販売機に行くと、売り切れていて水やスポドリはない。
あちゃー!
普通なら下り切ってでいいか、ってなるんだけど、国道439号に関して言うと
下り切ってもないものは、ない。
意外と気温は高い。気温10度以上。しかし長居は無用さっさと下界へと向かう。
過去2回見ノ越の下りはコリトリを通らずに林道を抜けている。なのでダウンヒル区間はかなり楽しみだ。

 

ちなみに剣山、剣のように尖っているわけでもないのに剣山と言う。このあたり調べていくと古代ユダヤと繋がっていく、イエスキリストともつながっていくというミステリーが。

この辺りを深堀りするほどの知識も学もないので、あとは皆さん是非調べてもらえればと思いますが、調べていくうちに今度は頂上に行きたいなって思いました。そしてコリトリも。

コリトリという地名がまさかカタカナで、てっきり集落ぐらいはあるのかなと思っていましたが。

はい、さっき買いそこなった飲み物はコリトリで自販機ぐらいはあるだろうと思っていましたが・・・気がついたらコリトリは通過してました。

そこには、何もありませんでした。

って、まるでUFO目撃談を語るアメリカ人のオッサンの吹き替えみたいだけど、何もない。

コリトリとは

このあたりも書き始めるとブログ1本書ける自信があります。なのでやめときます(笑)

 

コリトリを発見できなかった後、急に睡魔に襲われ始める。

そして目の前には
コリトリ!

じゃなくて
カモシカ!!

トンネルの入り口にある道は、ほぼ確実に旧道がある。当然そちらへ
しかし中にはあまりにも使ってなくて、既に自然へと変える準備が整っている道も・・・

 

国道439号支線扱いとなる東豊永への道は10月31日まで通行止め。残念!!
これでもし次回アタックするとしたら、これ以降だろうか。

 

ナイトライドでの京柱峠
ドキドキがいつもの3割増し(笑)

京柱峠
ひんやりとした風が稜線をすり抜ける

そして京柱峠からようやく?待ちに待った徳島県\(^o^)/
高知県、さようなら

落合集落
落合峠別れでの自動販売機補給は必須だろう
ここから見ノ越まではごくりと唾をのむ以外、なにも飲めるものはない。

天空の村かかしの里

別に夜中にかかしを見るのは怖いとは思わないが、しかしもし動いたら・・・

国道439号徳島市中心部まで続くが、439号のおむすびは見ノ越までで終わってしまう。