北海道1300、ニセコグラベルのあとそのままグラベルバイクでスタート。
ほとんど人知れず?な感じで走ってきました。
新型コロナ蔓延防止対策でスタート日時を選べる、要は勝手に走ってきてね状態なので誰に会うこともなく、スタートからゴールまで延々一人で念仏唱えながら走っているような感じでした。
スタートから美深までは夜中のクマ生息エリアにビビりながら。
最初のチェックポイントはあまりにも真っ暗すぎて、真横で延々と「ないやんけ!」と叫んでキャンプしている人にライト当てられるし(夜中に大声出してスマン)
道の駅中川ではペットボトルのジュース買ったらゴミ箱なくて、捨ててもらえるか聞いたら持って帰ってと言われ、「関西までか!」と心の中で叫び、結局稚内のホテルまで運んだり。
美深から抜海までは熱中症になるかと思うほどの暑さと熱風。そして抜海からは突然のゲリラ豪雨。
稚内から釧路までひたすら向かい風。網走までは雨がちで、そこからは熱風。
ようやく気温30℃下回ったーと思ったら路面温度40℃後半って、北海道にいるだけで限りなく関西スタンダード💦
最後ゴール時間はトータル96時間以内と設定していたので最後はホテルに泊まらず得意の寝たとこホテル作戦。広尾町の公園ベンチで仮眠。
寝る前に付近をキタキツネが徘徊していたので(街中)、食料はすべてハンドルに括りつけ。今考えたらクマエサだったな。あ、街中だしそんなにクマはいないか。
襟裳岬からは爆追い風で帰るはずが鵡川まではなぜだか向かい風。それも今回一番の暑さで。
鵡川を過ぎてようやくご褒美の追い風。快適快適!
トータルは93時間57分。
ちょっとグラベルバイクのチェーンを引っ張っている機械抵抗や耐パンク重視であまり軽くないタイヤを使用したことでスムーズに走れなかったけど、それでも無事にゴールに辿り着けたので良かったです。
今回使用したフカヤさんオリジナルバイクのDAVOS D-604。ネオランドナーというカテゴリーを確立しようと動いているバイクでこういう旅からグラベルライドまで、そつなくこなしてくれます。今回もファーストランな仕様が、妙にしっくりくるシルエットで、止まってバイクを見ているとガキの頃にこういう旅にあこがれていた頃を思い出し、ついつい長居して見入っていました。
そう、昔はレースする気なんかなくて、ただ荷物を満載して日本中、世界中を旅したかったんだよね。それがいつしかレースにはまり。
引退した時に思ったのが原点に戻って旅したいな、自転車で、と。
あの頃の自分に戻ってる。頭の中は中学の時のまんまか。
今回向かい風や雨嵐、そして熱風でへこたれそうなとき、SNSなんかでたくさんの人から激励メッセージをもらえ、体温はさらに上昇しましたが、励みになりました。みんなありがとう!
89年のツールド北海道では宗谷岬へ行ったのだけど、あの時も向かい風で雨。利尻島も見れなかったけどやはりあの時も嵐。
なんだか昔見た北海道のシチュエーションと同じで自分が20才の時に戻ったみたい。景色もそんなに変わっていないから余計かな。
さぁ、ここで終わりじゃない。まだまだ知らない道へチャレンジしたいね。
北海道へは9月のニセコクラシックで戻ってきます。