改めて思う。今年はパリブレストパリ（以下PBP）の年。
4年一度、集中して挑みたい大会。現役の頃から一番苦手なピーキング。
オリンピックに向けてきっちりとコンディションを合わせて、気持ちも高ぶらせる。色々な種目で2大会連続とか3大会連続でメダル獲得なんて、どれだけすごいことか。
そんな超人のようになれはしないけれど、4年に一度集中して挑むのがPBPだ。
嗚呼、もう少ししたらまたこんな出涸らしポンコツで走ろうなんて思うわけだな･･･
我ながらコワいｗ
今回のブルべ「とさにっき」シリーズは200km、400km、そして200kmを走る。
- BRM209近畿200徳島 とさにっきシリーズDay1
- BRM210近畿400高知 とさにっきシリーズDay2
- BRM211近畿200高知 とさにっきシリーズDay3
SRをクリアするには既にクリアした300km、600kmを除くと残りは200㎞、400km。
このとさにっきの前半2日を完走すればSRクリアだ。
去年もとさにっきに出場したが、去年は何となく面白そう、3日間で３つブルべ完走できるやん、おっとそのまま四国一周することができるやん、というのがモチベーションで、完走しなくても最悪の場合なにかプレッシャーがあったわけではないが、今回はそういう意味では完走しないのは今後のスケジュール調整にも影響が出てくる。
3日間の間に200㎞が2回あるので、けがやバイクトラブルがなければ猶予は2回あると言える。ただ初日にトラブルがあって2日めの200kmにリベンジできるかというと、初日DNFはきっとそれ以降もDNSになる可能性があるともいえるので可能性的にはどうかとは思うが、あくまでも可能性「的」な話だ。
3月以降のスケジュールがまだ流動的で、ブルべ含めて一切予定が立てられない。
そのためもしこの400㎞で完走できなければ、いつ代替え400㎞なの？というのは未定。なので何が何でも完走、という気持ちだ。
昨年同様に前日は徳島市内で一泊。
気に合う友人の一人、と言うか「兄弟」と腹を割って話せる・信頼できる友人の一人、正部くんと一緒に晩飯。なんかすげぇ晩飯をごちそうになる。これ仕事だったら食べたら最後、命かけてやらないとヤバいやん！的な食事だろ（笑）
そんな超がいっぱいつくほどの高級しゃぶしゃぶに舌鼓を打ち、翌日に備えて早めにお開きにして泥のように深い眠りへ。
そうだ、まだオレはデンマークから帰国して絶賛時差ぼけ中だったのだ。忘れていた･･･起きられるのか？？
こんなすげぇ高級しゃぶしゃぶを食したからか？翌日は高知県に入るや否や「じゃぶじゃぶ」になりました･･･(*´Д｀)
朝7時にスタートだがホテルはスタートから1㎞ほど。朝食を食べるために前日一緒に移動したブルべ仲間の大阪のサイクルショップ、ベックオンのスタッフ野村くんと5時半にフロント待ち合わせでマクドへ。
本当は暖かい味噌汁と温かいご飯、そして納豆も欲しいところだが車の駐車や時間的制約を考えると駐車場があるマクド。まぁそもそも50歳になってもマクドで食べるのがまんざらでもないというのもあるのだが･･･自称、童顔で永遠の少年なのでそこは理解してほしいところだ。
スタート地点に行くとちょうど6時スタート組が出発していく。
バイクを車から降ろしスタートの準備。車は正部くんのイベントスタッフもする原くんがピックアップに来てくれた。早朝の寒い時間から感謝感謝だ。
さぁ、「とさにっき」シリーズの3日間の幕開け
今回もエディメルクス・ムーラン69とともに。
高知まではトランジット区間感覚、パニアバッグに必要なものを詰め込んで走る。
7時スタート。高知へと向かう。
明日がメインのため荷物は多め。高知への往路・復路共にイメージは400㎞ブルベに出るための移動区間。スピードにもこだわらない。むしろホテルチェックインをあまり早くしすぎると荷物の都合上、チェックイン後に出歩くことなんか想定していないので、濡れたウェアやシューズを再び、なんてしたくないので、チェックインを18時以降。ゴールして認定作業後に早めの夕食でそのまま寝られるほうが効率いい。おまけに翌日からはスタート時間が6時と早くなる。ホテルに入ったらさっさと寝るだけのほうがいいに決まっている。
今回は野村くん、そしてブルべ会場で会えばだいたい一緒にゴールまで走ることが多い山本くんの3人で走る。
ブルベはレースじゃない。一緒に走るなら協力して走るし、レースのように勝つための心理戦？駆け引き?も嫌いじゃないが、普通のブルべでは不要だろと思う。
なので自分の場合は、スタート前にだいたいの目標時間を伝えるし聞く。
力量はある程度考慮するが、目標・目的が同じなら一緒に協力して、協力できるところは協力してゴールを目指す。
別に同タイムで勝ち負けにこだわるところじゃない。
もちろんレースではないが誰よりも速くゴールし、単独で突き放したい！そういう人がいてもダメとは思わない。だけど完全に相手も自分もそういうチキンレース仕様で走る前提じゃなければ、そうする気はない。
と言う話は、過去に何度も一緒に行きましょう、連れて行ってください！と牽くだけ牽いて休んでいる間に出し抜かれるとか、遅いので先に行きます、とそのままアタックもあったし。だったら最初から協力しましょう、とか言わんでくれ、と思うだけ。だから一度でもそういう態度見せられたら一緒に走りたいとは思わないし、協力はしようとは思わない。
別に速い遅いで判断する気はない。少なくても自分は速い部類のカテゴリーだし、遅いから人じゃねぇなんて思わない。
ブルベは各々の楽しみ方もあるし、それでいいと思う。
ただ自転車と言う空気抵抗と戦う、仲間と一緒に走ることも魅力のあるスポーツである以上、その目的の中で遊ぶのなら、一緒に協力しましょ、と言うだけの話だ。
この野村くんも山本くんも、その部分は信頼できるから一緒にまた走ろう、と思えるだけだ。
日和佐方面へと抜けるまでは比較的交通量は多い。これは郊外ではあるものの迂回するような道路が少ないために集中するのだろう。
ブルベを走っていると道路をシェアするということが簡単ではないということが良く良く理解できる。
車目線から見る、自転車目線から見る、歩行者目線から見る。すべてにおいて言い分は消えないだろう。悪いドライバーもいれば悪いサイクリストもいる。そしてそういう歩行者もいる。
すべてが人間。人のモラルなくしては語れない。どれだけ道路を整備してもモラル、そして思いやりや優しさがないと何をやっても税金の無駄遣いだろう。
いっそ道徳教育もしくは罰則強化と言う部分をしていくしか、モラル向上につながらないのかもしれない。それはそれで悲しいことだが。
最初のPCで少しばらける。こちらもそれほど急いでいるわけじゃいが、数日前には予期していなかった雨が降り始める。
理想は9時間半ぐらいのゴールだが、ゆっくりと走って長い時間濡れるぐらいなら･･･なかなかうまくはいかない。まさに人生の縮図だ。
高知県境を越えると、冷静に見たらそれなりの雨。
昨年はある程度覚悟していた低気圧なのでマッドガードとレインウェア完全装備で走っていたが、今回は雨装備はオレの仕分け的には「ライトパック」。
気温が低くなく、ちょっとの間ならしのげるよ、ってレベル。
で、パニアバッグの奥底に入れてるのでどこかで止まらないと取り出せない。
ドライ仕様で走っていた山本くんもどこかで止まってレインウェアを取り出しているようだ。野村くん先頭で跳ね上げを浴びないように十分な車間で走行。しかし濡れていくことの解決策にはならない。ので屋根付きのバス停を見つけてそのまま入り込み雨具を引っ張り出す。
止まっている間に雨雲レーダーを見ると、この室戸岬の半径30㎞ぐらいしか雨は降っていない。そして少し止まれば雨足は弱まる。
ならば、とバス停でしばしの休憩。残念なほど時間だけはしこたまある（笑）
3人で30分ほど談笑。雨足が弱まるころ、再スタートする。
チェックポイントでも時間に追われることなく、ほんわかと。
3日間一緒に走った山本くんと。
雨を避ける。道の駅でお弁当タイム！からのコーヒーブレーク
オレは平気だったが、野村くん山本くんが震えていたのは気のせい？
高知が近づくにつれて雨はやみ路面もドライに。
高知市内は冷えてはいるが･･･正確にはウェアを濡らしてしまったら余計にそう感じるのだろう。
ゴール地点の駐輪場探しに手間取りながら受付地点に。
9時間23分。駐輪場探しに15分ほどかけたことを考えると、このブルべで9時間ペースはかなりイージーでストレスのないもののようだ。
晴れていれば気兼ねなくどこかで食事をするというのもありだろう。
（実際は室戸を過ぎた道の駅に入るも満席。待ち時間はと考え始めて道の駅で弁当を購入してテーブルで食べたのだが）
受付地点でグダグダとした時間を過ごし、そのままラーメン屋で早い夕食。
安いホテルだったので心配していたが･･･
心配していた通り？なかなかパンチの効いたホテルだった。
きっとこの宿泊のあと？アレルギー発症して鼻水&咳が止まらず。どうやらハウスダストかカビ系のアレルギーなのだろうか。（調べてないからそうなのかは知らないが）
去年も初日のあとに雨に濡れて震えながら入り、むっちゃこのラーメン屋うまいぜ！と今年も入ったが･･･
ごめん、去年のようなしびれるものを感じずに･･･
う・・・
年間に100泊前後はホテルに宿泊（もしくは野営？？）しているが、この10年でベストオブしびれたホテルにノミネート間違いなし。
結局このホテルのチェアーには一度も座らず。道端に寝転ぶのにも抵抗ないんだけど
