2019年 とさにっきシリーズブルべへ今年もやってきました Day2

ブルべ「とさにっき」の本当のきつさを3日間走ったことのない人は理解していない。
というか、する必要もないのだが。
2日目を1分でも早くゴール、それも疲れないように、そして睡眠時間を確保するのが最重要なのは間違いない。
そしてさらに大変なのは3日目の朝にちゃんと起きること。これがもっともきつい作業だ。

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2日目。時差ぼけを引きずっているので起床をスムーズにする行為で言うとハンディの塊。しかし今回は残念なことに無茶苦茶はやく、というか早いなんてレベルじゃないほど早くに目が覚める。結局二度寝したほどだ。起きられたからよかったけれど。
朝食はスタート近くのすき家。去年も3日間で3回通った。
納豆&生卵混ぜご飯、味噌汁。可能であればこれは譲れない。特に400㎞も走るのにコンビニパンは避けたいところだ。

 

スタート地点に行くとたくさんの人が来ている。中には昨年もこの400km参加した人がいて、昨年の「リベンジ」だという。
そうだ、昨年は暖かいさすが四国!なブルべだと思っていたら、窪川に行くと豹変。20時の時点で氷点下に。そして雪で路面がシャリシャリ。
それでも自分たちは早くゴールしたから笑い話だったが、後続は修羅場と化し、地獄絵図のような形相でかろうじてゴールや、無念のDNFだったそうだ。


スタートから10名ほどがパックに。
その中には「盟友」野村くんと山本くん、そしてフレッシュで600kmオーバーメンバーの鮫島くんも。
鮫島くんは年上ながら「鮫ちゃん」と呼んで仲良くさせてもらっている。
ブルべの先輩でいろいろ教えてもらっているし、シクロクロスも以前やっていたので実は接点が多い。
この400㎞をスムーズに走り切りたいと思う人が多い証拠。そしてみんな協力していく。なんとなく5分ほどのローテーションをみんなで守る。おかげで1回先頭を牽くと、もれなく30分は休める。
そのためあまり疲れずそしてスピードも安定している。
道の駅西土佐でみんなの思惑はずれてバラバラになったが、上記の3人とオレの仲良し4人、名付けて「快速足摺岬号」は順調に進んでいく。しかし足摺岬を過ぎて腹減ったオレの「食堂で飯食おうよ」で4人で食堂へ。
窓の外の太平洋は光り輝き素晴らしく、食したカツカレーも疲労もあるからなおさらか、人生で一番美味しいカツカレーに感じられた。大袈裟か・・・

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食べている間、西土佐まで一緒に走っていたメンバーに次々と抜かれる。
そして再び吸収し、またもや同じ目的で進む「快速足摺岬号ラックスサルーン仕様」に変身した(笑)


宿毛のPCでは出発時間をコントロール。後半に入るので体力に余裕のあるもの、ないもので先頭の時間やペースを変えていく。
窪川への登りはけっして上げすぎない、汗をかきすぎないようにコントロール
窪川には19時過ぎと、昨年より大幅に速いペース。
全員が16時間切りのペース、400kmのパーソナルベストに興奮しているようだ。
ちなみに過去に16時間を切ったのは自分だけ。ちょっとおもしろくないな(笑)
過去には15時間も切っているのだけど、それでもシーズン最初の400km16時間切りは気分悪くない。
ここでも大事なのは
「上げすぎない:イーブンペース」
「余力をもつ:事故やトラブル回避」
だ。
焦りは禁物。焦って事故につながることはしたくない。
選手時代のように、タイムが成績が人生を左右することはない。
16時間を切るつもりが16時間1分だとしても、残念だがブルべや自転車を二度と楽しめなくなるようなことにはならないはずだ。
プロとしての選手なら、もしかしたらここで成績を出さなければ二度とプロとしての道を進むことができなくなるかもしれない。
ただ、自分と戦うことはありだと思う。マラソンだって人生だって、みんな自分の目標と戦っているはず。その時にルールなどに対して気持ちが歪んでいくとややこしくなっていくのだと思う。

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15時間48分でゴール。
このタイムで特質すべきは、同じタイムを単独で走っているときよりもはるかに楽をしてゴールしたということ。疲労はそれほど感じられない。
300㎞ほどは7人ぐらいで協力したので、単純に割ると先頭は45㎞ほど。残り100㎞は3人なのでトータルでも80㎞前後先頭を牽いただけで400kmを走り、そしてタイムも好タイム。その利点として、走行時間が短いから疲労がとにかく少ない。
速いと疲れる、と言うのは単独で先頭を牽き続けているとき。複数ならば少しペースを上げてもそれを回復させるための時間を得られる。
速いだけが正義ではない。
しかし早く、と言うかスムーズに走ること、みんなで協力して走ることも正義の一つではあると思う。
みんなゴール後テンションが上がり楽しそう。自転車で楽しいことはいいことだ。
ゴール後は各々がホテルへホテルへと散らばっていく。
野村くん山本くんと再びすき家へと行き晩御飯。
なぜか昼に続きカレーライスを注文するも、あの足摺のような感動的美味しさはなく、完食できなかった。
23時にはホテルに到着し風呂でも・・・と寝落ち。
本当に疲れているときはシャワーでさっさと寝るほうがいい。これは長い人生経験で得たアイデアなのだが・・・またやっちまったぜ!
人生は永遠に難しいのである。

 

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