2023PBP ①日本出発ベルギー到着

今回4回目となるパリ~ブレスト~パリ(以下PBP)

今回も先頭フィニッシュを目指して参加しましたが、今回は中盤に力尽き、57時間25分というタイムでのフィニッシュとなりました。

 

時間がかかったというだけでなく、今回は本当にフィニッシュまでが果てしなく長く感じられ、いつも以上にいろいろなことを考え、そして考えさせられるPBPとなりました。

今回のサポート体制は日本人1人そしてベルギー人2名。本当によく動いてくれ感謝しかないです。その気持ちに一番でフィニッシュに戻ってきて応えたかったのですが、力不足でした。

今は心身ともに疲労困憊で振り返るのも先を見るのも少し疲れてよく見えていませんが、少しずつ回想をはじめ、ブログに書きとめておこうと思います。

 

 

今回のPBP遠征で実は一番大きな出来事、それは間違いなく台風7号の上陸。

出発が14日深夜便。15日の早朝には紀伊半島に台風上陸というタイミングで、当初予定していたエミレーツ航空の飛行機はドバイから出発せず、前日深夜にはメールで欠航の案内。まぁその時間には爆睡だったので朝起きてみると、なんとその日のフライトがないという状況。

その日にヨーロッパへ移動できるのか。東京発を確認しても満席。そして東京への移動も速くしないと新幹線が止まるかもという状況。どうするんだ?フランスに行けるのか??刻一刻と時間が過ぎていく中、ずっとお世話になっている旅行代理店の友人が、お盆休み返上でチケット対応。おかげでエミレーツをキャンセルしてフィンエアーに変更してその日に出発することができた。

エミレーツにこだわるとPBPが終わるまで渡航できなさそうだったし、本当に危うかった。チケット代金はかなり余分に払う結果にはなってしまったけど、走れないという最悪の事態を回避することができた。しかし空港から飛行機が浮き上がるまで、台風が近づいていたので、まだ最悪は欠航する可能性もあったので、ホント飛行機が滑走路を離れた瞬間は、すごく嬉しかった。

 

ちなみにフィンエアー、2019年のシクロクロス世界選手権遠征の時に初めて使ったが、同じ北欧でもスカンジナビア航空とも雰囲気が違い、なんとなくクールなイメージだが、それでいてよそよそしく感じないのはムーミンの国で親しみがあるからなのだろうか?ヘルシンキで見るフィンランド人であろう人々は、まるでみんなムーミンじゃないの?ってしぐさがフィンランド人に対してあまり距離を感じない理由なのかなぁなんて空港で思っていた。

 

今回のフライトへ最終目的地はベルギー・ブリュッセル

フィンエアーに替えたことでベルギーの到着時間は早まった。ドバイ経由がヘルシンキとなったことでフライト時間が短縮されたためだ。

そして空港に着くと今回スポンサーをしていただいているマツダさんの計らいでマツダベルギーより車をお借りできることに。そしてわざわざマツダベルギーのボスであるペーター氏が車を空港に持ってきてくれた。

「僕もサイクリングを楽しんでいるんだよ。君のような長い距離じゃないけどね」と、ベルギー人らしくサイクリングが趣味。初対面なのにすごく昔からの知り合いのよう、今回の遠征でフランスに入るかベルギーに入るか、はたまたオランダから入るか悩んだが、ベルギーから入ったのは正解だなと思った。

今回の遠征ではサポータークラブのメンバーで英語にはまったく問題なくフランス語も少し出来る、是非サポートを手伝いたいと言ってくれた浅田かおりさんが帯同。ベルギー人スタッフと今回のPBPを一緒に戦ってくれる貴重なメンバーだ。彼女と車を受け取って今回ベルギーでのベースとなるコルトレイクへ移動。コルトレイクは現役時代4年滞在。その後隣町のハーレルベーケに5年滞在し6年めに日本に帰国。いわば第二の故郷と言っても過言ではない。フランスに行って土地勘のないところで時差ぼけを抜くために練習し、買い物などどこに行けばいいか悩むこともベルギー・コルトレイクであれば問題ない。と言っても実際は住んでいた時よりも町は様変わりし、ちょっと道に迷ったり大変だったが・・・

 

そう言えば早くベルギーに到着してホテルにも早く着きすぎるから、途中オーデナールデにある、ツールデフランダース博物館へ。

みんなブルべの人とかシクロクロスの人と思われているけど、個人的に?ロードレースの人なんですが・・・
フランドル2回出場(リエージュ~バストーニュ~リエージュは3回)ベルギーのチームに在籍してフランドルに選ばれた。やはりこのレースに関しては、ベルギーチームでベルギー人を押しのけて選ばれることに意味があると思っていて、おかげで現地ではたくさん友達やサポートしてくれる人もいたし。そして練習ではよく家までついてこられたり・・・完全にストーカー法で処罰される案件だね日本だったら(笑)
博物館に隣接するカフェでコーヒーを注文。なんかベルギーでコーヒーを飲んだ瞬間に

戻ってきたなぁ~

って。

そう、感覚的には「戻ってきた」んだなって。

直接フランスじゃなくてベルギーに滞在するのはいい選択だったと心の底から感じていた。

まるでドラマのような展開に振り回されたが、無事ベルギーに到着
ちなみに滑走路でも何かのトラブルべで、機内で約30分ほど缶詰・・・
昔こんなに日本~ベルギーは疲れなかったぞ!

今回マツダさんのご厚意によりマツダベルギーさんからCX60PHEVをお借りした。
車もデカいけどマツダベルギーのボス、ペーターさんもデカいよ・・・

ツールデフランドル博物館へ
99年と2001年に走ってる。翌年よりコッペンベルグ復活。

せっかくなのでバイクの動作確認がてら少しサイクリングへ
日が長いヨーロッパだから夕方でも走るのは問題なし


ベルギー初日、一番食べたかったムール貝を食べに
タウリンを充電しまくった!っていう充実感