シクロクロス世界選手権がベルギーのオーステンデで開催され、オランダの金メダル独占で幕を閉じましたね。しかし本当に圧勝だった。
オランダ選手権に他国がオープン参加しているのかと思ったぐらい。
去年オランダの監督のゲルベン・クネヒト（元オランダチャンピオン）にもいろいろと強化のことについて聞き、なるほど、そういう練習もありかぁ～と納得。
逆に無敵艦隊を誇ったベルギーチームは地元開催ながらも惨敗。エリートで一矢報いることができたか！と思ったのも一瞬。終わってみればファンデルプールの圧勝で幕を閉じた。
去年のスイスで惨敗を期したベルギーのファントーレンハウト監督は
明日からすでに来年の世界選手権のプログラムは始まる」と言っていたが、今回の世界選手権では昨年以上の悪い結果となってしまった。才能のある監督だけに巻き返しを期待したいところだが、ベルギーの自転車競技連盟が続投するのかもわからないが。
今回は女子エリートでディフェンディングチャンピオンのアルバラードが1周目の最初のコーナーで落車。
それほど今回の砂のコースが得意とは思えなかったけど、最初の落車で完全にリズムが狂ったのか。
序盤の落車は後続に飲み込まれるので、それで完全にリズムを狂わせ、後半追い上げたものの4位とメダル圏外。失ってからわかる重さからかゴール後の彼女の態度はもらい泣きしそうだった。
そして序盤からレースを動かしたベツマはオランダでも北部出身の選手。オレ自身もオランダに最初に渡航したのは北部の町ヘーレンフェーン。フリースランド州はオランダの中でも言語も特殊で、独自の文化を持っている。最近はサッカーでも有名だけどスピードスケートのメッカでもあるし、そして自転車ではKOGAの本社、オランダではスポーツ車から実用車までカバーするバタヴァス（BATAVUS)の本社もある自転車の町でもある。北部出身のベツマが世界チャンピオン化！とハラハラしたが最後は3位。しかし多分だけど初めてのポディウムだったかな。
だいたい活躍する選手は南部が多いんだけど（ちなみにスピードスケートはほぼ全員が北部出身）過去オランダの選手で言うとTVMやポルティで活躍したヘルツ・デフリースぐらいか。あ、ボーヘルトの嫁さんは北部出身だが関係ない話だな（笑）
過去2年、世界選手権は現地で監督としてコースに接したところで見てきたので、今年はパソコンの画面でというのはすごく違和感がある。
現役時代世界選手権は5回出場、そして監督で2回。
来年の世界選手権にはまた現地に行っているといいなぁ。
オレンジの無敵艦隊艦長ゲルベン・デクネヒト。彼がまとめてから一気に強くなった。
元ラボバンクでオランダチャンピオンにもなっている。
ベルギー艦隊艦長はスヴェン・ファントーレンハウト
逆担ぎの彼はチェコの世界選手権U23で圧勝。その後プロへ。ベルギータイトルも獲っているし、監督の今でも選手と変わらないほどの人気ぶりだ。
2002年の世界選手権Zolder
2007年世界選手権Hoogerheide
2019年世界選手権Bogense
まさか自分が監督やるとは･･･
