1001ミリアイタリア その陸

朝3時半起床。3時間半しっかりと寝ることができた。疲れていたのか寝るとスッキリ。
シャワーもせず、日本から持参したボディシートでサッと拭いただけで不快指数も高いのに、瞬殺で寝落ちしてアラームなるまで目が覚めない。

これは健康なのか不健康なのか・・・

 

寝るときに寝ていて連中は結構入れ替わりをして空きスペースになっているところもあれば、今到着して寝床製作中な人もいる。

4時頃に朝食を摂ってボトルに水を補給しスタート。

そう言えばイタリア、イギリスのLELよりも何となく楽に感じるのは、コースはきついのだが補給で得られる水がミネラルウォーターで冷えてくれていることが疲労をかなり軽減してくれている。
イギリスではチェックポイントでは井戸水なんかがメインで、冷えてもなくそして数時間後に飲んでみると明らかに味が違い美味しくない。

イタリアでは冷えているうえガス水も選択できるので、食事の時はだいたいガス水。これがリフレッシュ効果が高いのだろうか。とにかく身体の水分状態が比較的いいので疲れにくいのではと分析している。

 

ステージ6 ポンテデーラ~カステルヌオーヴォ・ベラルデンガまでの124km、4つ星難易度
コースプロフィールを見ると、小刻みにアップダウンが続く。

そして朝4時半ごろスタートし一人で走っていると後続がやってきてジョイント。

急勾配の丘を越えていくとグラベルロードへ。

この先ストラーダビアンケのコースと重複しているが、グラベルセクターは重複していない。なのでここは「それっぽいが、違うもの」である。

それでも十分ストラーダビアンケなルートでテンション上がる。

まだようやく夜が明けてきた感じの景色ながら、早くもコース脇でパンク修理している人を2人も見かける。

 

ここからダラダラと峠を登って下ったところにCP。

友人コントロールだったが後で他の人に聞いてみると、早く着きすぎてスタンプだけ置いてあった、とか、知らずに行きすぎてステージフィニッシュで聞いたら「いいよ」って言われたとか・・・なんだかよくわからないチェックだ。

ここで追いついたイギリス人3人と一緒に走るが、登りでイギリス人が離れたので再び一人に。今度はドイツ人3人組と一緒に走る。

あまり英語は達者でなかったものの、ずっと楽しく喋りながら走れてチェックポイントまであっという間だったが、登りでばらけたのでそのまま先へ進みチェックポイントへ。

ここではサポート部隊と合流、モバイルバッテリーと着替えを受け取る予定だ。

会った時にいろいろと喋れるのはストレス発散にもなるし情報収集できたりでいい。

シューズ履いているのは結構疲れるのでチェックポイントではシューズを脱いで地べたに座りたい。

持ってきている輪行袋を広げて小さな基地に(笑)

ここではシャワーをしたいので、まずはシャワーと着替え。それからリフレッシュな冷たい飲み物を飲んだり。

 

結構走ったがまだこれからステージ7、サン・クイーリコ・ドルチャまでの60km難易度3つ星のステージ。
実際それほどきついという印象はない。アップダウンの下りをどれだけ安全にではあるが最速ラインで減速しすぎず、勢いを殺さずに登りの高いところ目指して突き抜けていけるか。これの繰り返しで、これがスムーズにできていけば、このようなアップダウンステージはそれほど消耗しない。

次のステージを終えて食事をしていると、日本人女性に声を掛けられる。

去年の下関~大間で途中声をかけられたペコさんという女性で、スタート前に他の参加者(男性)から

「無茶苦茶速いのでついていけません。多分日本人トップで帰ってきますよ」と聞いていた方のようだ。

スタートしてしばらくしたらすごい勢いで追いつかれ

後ろで走り見せてもらっていいですか

全然先に行ってもらっていいのだが、後ろで見たいということで着いてこられることに。

まぁオレの走りを見てもあまり何の参考にもならないと思うのだが。55才の遅いオッサンだし💦💦
結局ここから食事や仮眠所、朝ごはんそして昼ご飯、一日半一緒だったが、何か役に立つことはあったのだろうか??

 

前日のピザレストランに続きこの日も夕食はちゃんと座ってレストランで、もう一回ピザ食べたいなぁ~とレストランを見つけたら観光地で予約で満席とか・・・ちょうど山岳城塞都市で有名であるソラーノだったがさすが観光地・・・それでも日が暮れる前、次の美しい町(ここも城塞??)ピティリアーノでピザレストラン発見。ここから今日寝る予定のボルセーナまで30㎞。食後の運動にはちょうどいい感じだ。


観光客も多く、慌ただしいブルベの空気も一瞬自分からなくなり、イタリアに観光旅行にきているような感覚。
だけど食べ終わって重たくなった身体で前進開始すると、ああそうだブルべ中だ。あと半分ほど走らねば、と現実が見えてきた。

ナイトライドのダウンヒル、後ろにペコさんもついておられるので常に余力を持ってのダウンヒル。一瞬でも判断誤って段差に入ってホイール壊したりパンクしたりしても困る。ブルべは常に腹8分。食事以外は・・・