2021　岡山1200　②　3日目 - 三船雅彦ブログ「MASSA'S EYE」

岡山1200の800km地点までは、それはまるでゴルゴ13の「AT PIN HOLE」ではないが

「い、いったい・・・・ターゲットはなになんですか？」
「１キロ先の・・・・フットボールだ！」
「おおっクレージー！！　」

800km先の宿の到着時間に、翌日の朝食時間に出発体制でいられる体力を残しつつ40時間後には到着すること。
おお、まさにクレージー！！
って大袈裟に自画自賛だけど、しかしこの1,200kmはそれが出来れば遊ぶことができる。逆に言えば、それが出来なければ装備品は増えて体力と睡眠時間を削られて余裕を大きく作り出すことはできない。
ちなみにタイムを狙うのなら、境港あたりで1時間の仮眠でそのまま松山市内まで行って3日目を迎える、しまなみ海道に入った公園あたりで1~2時間の仮眠なら60時間は切るペースだろうか。それなら尾道の渡船も始発ぐらいになる。
まぁこんな計画を遂行するためには、遂行できるだけの能力を作り出さないといけない。だからこそ毎日通勤を含めて乗り続けているのだ。なんだかんだ言っても自転車は走力ありき。コンポのグレードを上げようがフレームを軽くしようが、モバイルバッテリーの容量が増えようが、SNSでつぶやきまくろうが、すべては走力ありきなのである。

と、

ゴルゴ13が言っていた(気がする)

荷物も計画を遂行するためのMax重量、必要なアイテムを選別して削れるものは何かを更に選別する。

今回も境港での仮眠にこだわったのは、倉吉～大山での仮眠だと防寒具を１～２グレード上げる必要があったから。それは重量増でしかない。寒さ対策は持ち物だけでなく、
時間＋場所のコンビネーション
ということも言えるのだと解釈している。

無事に尾道に辿り着いて洗濯をして就寝。22時には就寝し5時半に起床。7時間睡眠。下手すると普段よりも寝ている。
ホテルで朝食、温かいご飯に味噌汁、〆にはカレーライスと、3日目はゴルゴ13とは程遠いほど。
7時15分ごろにホテルを出発し松山を目指す。
3日目のスペシャルミッション
●はっさく屋ではっさく大福購入
●亀老山で藻塩ジェラート
●がんば亭でうどん
●瀬戸田の島ごころでスイーツ
完全にファーストラン(ファーストライド)のノリからは外れているようだが、3日目の目的として
4日目を安全に走るために、リカバリーライドの延長
でもある。
到着時間は19時半頃？およそ12時間。急ぐ分には休息時間は増えるのだが、急いだために体力を削がれるのは本末転倒だ。
疲れない、しかし遅すぎないことが大事だ。

因島ではっさく屋に立ち寄るが月曜火曜が定休日だった･･･Σ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ
そしてそのまま先を急ぎ亀老山へ。登っている最中に前から片倉くんが。朝6時半過ぎの渡船というのを
SNSで見たのでペースはほぼ同じで進んでいるようだ。
頂上手前で写真を撮りつつおよそ10時ごろに到着。
ミッションの藻塩ジェラートをいただく。

当初西風を予想していたが、北からの冷たい空気の影響か今治から松山までは追い風気味。無理せずイーブンペースで進んでいく。
折り返しの松山・道後温泉では菓子パンとコーヒー牛乳でやり過ごし、復路の北条のがんば亭でうどんランチへ。
がんば亭は愛媛国体の外部コーチをしていて愛媛県に通っていた時にハマったセルフうどん屋。うどん以外にもどんぶりもあるし、なかなか美味しい。
面白いのは愛媛県民の中には、愛媛県以外にも普通にがんば亭はあると思っている人がいるようだ。

向かい風気味のしまなみ。ここまでも何人かのランドヌール、と言うか同じ岡山1200を完走するという同じ意志を持つ「同志」とすれ違う。
声をかけたり手で合図したり。夜中のときはベルを鳴らしたりして合図するようにしている。
大三島だと夕方5時頃。と言うことは往路の人だと松山へは22～23時で睡眠時間はミニマム、ワンミスしたら瀬戸内海ではなく瀬戸際になってしまう。応援せずにはいられない。

そして瀬戸際ではなく瀬戸田で本日最後のミッション、島ごころさんでスイーツ。
店内に腰かけて味わう。
このあと夕陽のしまなみ海道を堪能し19時過ぎに渡船。今日の晩御飯は悩んだ末にホテル1Fに決定。着替える前にそのまま夕食タイム。
3日目は何事も起こらず、ただただ走る前の計画通り、すべては昔から決まっていたかのようにルーチンをこなしただけ。西部戦線異状なしよろしく、最後に狙撃兵の弾がとんでくることもなく、静かにまどろみのその先の深いところへと沈んでいく。

いよいよ4日目最終日へと続く。

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