九州一周のブルべ、BRM1024日置1000kmに出場しました

今年最後のブルべは
「BRM1024日置(鹿児島)1000」
でした。

シーズン最後のブルべで敷居を思い切り上げるかぁ~~??って、考えてみたら昨年はSR600四国だったような・・・

この時期は天気も安定しているし、気持ちよく走れるかなと思いきや突然発生した台風の影響なのかスタートしてからは雨予報。それでも直前に雲の流れなのか終日雨ではなさそうになったのが幸い。最後のブルべまで試練は続くことには変わりなかった。

朝5時、日置市にある山内製菓さんをスタート。主催者さんがこの会社の人とのこと。

風の影響は強烈で、福岡市までは基本向かい風・・・とにかく先は長い。が、悠長には構えられない。

 

今回のコース上で気になるのは有明海をフェリーで移動することだ。
フェリーのインターバルタイムそしてトランジットタイムを考慮して走らないと首を絞めていくことになる。
例えれば飯屋で
「兄ちゃん、これ食って元気出しや!」と出された飯大盛りと焼肉はサービスではなく,ちゃっかりと料金を徴収されるというようなものだろうか。
トータルのタイムにトランジットタイムが含まれている(はず)だから、結局スムーズにいったとしても1時間以上はここでロスが発生する。
そして桜島フェリーも短いながら同じだ。
きっとこれは後半「きっついジャブ!」となるんじゃないか、と予想していた。足を止めている間に進んでいるなんて思っちゃいけない。それはちゃっかり後から請求される「サービス品」なのだから。


今回も目標時間は51時間半。26日の朝8時半ごろゴールだ。

今回は会社のスタッフの里帰りに便乗もしていたので、ゴール地点に集合して一緒に帰阪することに。
ホテルでちゃんと朝食をしてから来てほしかったので30時間より速くゴールするとちゃんと朝食をしてもらう時間がない。こちらが朝4時とかにゴールして迎えに来てもらうのも申し訳ないし、ホテルも取っていないのに夜中にゴールも避けたい。
そして日曜日には岡山県でイベントが入っており、その懇親会が晩の19時から。だから遅くても10時には鹿児島を出発したいということだ。


スタートから向かい風と雨、関西よりも西に位置するので真っ暗の中をスタート。
昨シーズンからブルべの多くを走ってきたエディメルクス・ムーラン69も、今回のブルべでひとまずはラスト。
そういいつつ来年のバイクの供給が遅れたらまた引っ張り出して使うだろうが(笑)
バイクはそれほど硬くなく、ロングで走るときに、特に後半で気持ちよく前に進んでくれる。この2年間でともに走った景色を思い出しながら・・・思い出すしか他にすることが思いつかないぐらい真っ暗だ(笑)
よく一緒に走っているベックオンスタッフの野村くんと一緒に走行。序盤にすごい勢いで一人抜かれたが、仮についって行っても前出のペースを大幅に超えても結局はゴールで寝ることになる。まぁ仮眠時間をたくさんにするのも方法だが、体力をそがれるようなペースには突入したくないというのが本音だ。

水俣のチェックポイントのあと、有明フェリーの時間が何となく見えてくる。
13時35分のフェリー、頑張れば乗れるかも??
そうなるとまずはそこまでペースアップ。ここで野村くんがちぎれてしまい一人旅に。
一人旅するには九州は大きいし、一人旅でビッグな男になってやるぜ!って野望をもって走るような年齢でもない。ちょっと寂しさと残り距離にうんざりしながらも、ペダルを踏み続ける。

13時10分に港に到着。予定よりも10分は速く着いた。が、疲れた(笑)アドレナリン出すぎか。少しフェリー内で休め、そしてここで電子機器の充電。休むのは自分だけじゃなく電子機器もだ(笑)

実はここまでも気にはなっていたが、長崎県に入って確信する出来事があった。
ドライバーのマナーがとんでもなく、いい!
と言うことだ。
関西なんかだと2車線の道路を走行していて、対向車が近づいていても後続車は追い越していく。必然的にサイクリストと車の車間は狭い。
しかし九州では対抗車が迫っていると、必ずと言っていいほどに後方待機してくれていた。
色々な行政のアドバイザーをしていて、申し訳ないが長崎県はハード整備の面から言うと最下位争いという認識だが、ことソフト面と言うかドライバーのマナー・モラルで言うと国内トップ!と言うか、まるで日本じゃないみたいだ。
正直日本でこんなにドライブマナーのいい人たちがいっぱいいる事に驚きだ。長崎サイコー、そして九州サイコー。
結論で言うと、九州で幅寄せ的な走りは一度もなかった。
勝手に九州男児は運転が荒いイメージだったが・・・スマン、関西の方がダメだ。

 

熊本ではせっかく雨はやんでいたのに長崎市を前に雨。それも集中豪雨・・・眼鏡橋も雨。そう言えば有名な歌の歌詞でも長崎は今日も雨だった~ってあったな・・・まぁいいや。
女神橋を越えて北上していく。ここからはナイトラン。土地勘のない場所のナイトランは精神的にも堪える。
アップダウンの度合いの想像もつかない。急阪か?とギヤを落としたら勢いつけて登れる坂だったり、その逆もある。しかしアウェーだからこその楽しみと言うのもある。知らないことを知るのは楽しい。苦しいけれど後からは楽しみになるものだ。と思うことにしよう。でないとやってられん。

 

天気予報でずっと気になっていた
福岡県はずっと雨
他の県は、佐賀県長崎県大分県も夜半にはやんでいる予報なのに、福岡県だけ雨・・・何か日本海側だけ影響している何かあるのだろうか。
糸島のあたりで雨と疲労でうんざり。
予定よりも約1時間遅れ・・・そう、それは有明フェリーのロスタイムそのもの。やはり有明フェリーはジャブのように効いてくるのだ。ホンマきっついわ!と思っていると、福岡市に入って頃に屋根のあるバス停発見。
夜中4時になっていない。街が寝ている間に睡眠して福岡市内を走りすぎればロスは防げる。しかし雨かよここにきて・・・

福岡を抜けて飯塚へ向かう。
国道201号線
確かここの峠は福岡県直方市の自転車アドバイザーのお仕事を通じて
「福岡市と飯塚を結ぶ峠」
ってキーワードで聞いたやつかな?と直感。じゃあオレもあの峠はね、なんて知ったかぶり満開で喋るために全力モードでヒルクライム開始!スイッチ入って夜明け前に登っていたのだが、頂上近くになって実は登り初めすぐに右折して県道435号へ行くことが判明・・・違うんかい!これと!!
orz
超凹んだが仕方ない。

峠を下ると明るくなり始める。そして福岡県もあと少し終わるという頃、ようやく追い風に。
そう、ここまでは風は味方ではなく、敵だったのだ(笑)
国道10号線 追い風の「魔法の絨毯」だ。今まで使い切った体力でも一応前に進んでくれる。追い風サイコー!
次のナイトランを少しでも負担を減らすべく、明るいうちに頑張る。が、オーバーナイトのペダリングは時折集中力が切れていく。
そして何よりも今回鹿児島まで夜通しドライブしてきたので、正確に言うとここまで徹夜2回だ。ということはここから3回目・・・そりゃきついはずだ。

宮崎そして日南。海岸沿いは爆風で白波が見える中を走り抜けていく。
鵜戸神宮
この神秘的な場所に、より神秘的に感じる時間に走ることは神々しいというか、九州一周がどんどん遊びの延長ではなく、むしろ神への扉を開けていくような、そんな錯覚すらしていく。まぁ多分勘違いで、寝不足なだけなのだが。

まったく土地勘のかけらもない串間へ。
てっきり鹿児島県だと思っていたし、半島のようになっていることも知らなかった。
串間から鹿屋へ。鹿屋は現役時代に合宿できたことがあるのだが、こんなシラス台地を肌で感じるようなアップダウンなルートは来なかったな・・・
主催者が、今回のルートはイージーで皆さんに完走してほしくて・・・みたいなことをブリーフィングで行っていた記憶があるのだが、走っている途中に思ったのは
嘘つきだ!
シラス台地を後半突き抜けるのに簡単なわけないやろ!!
今回ローギヤ23Tなので余計にきつい・・・

夜が白々を開けてくる時間。本当に眠い。油断すると寝落ちしそうだ。
今回眠気対策は、シーブリーズのデオスプレー
これを顔面や首筋にかけるとスッとして眠気が少し治まる。あとは鉄板だがガム。しかし眠気を避けるガムなど刺激物の多いものに頼ると、口の中も荒れてくるしなかなかきつい。

暗闇から桜島が見えてくる。ん?曇りなのか今日は、と思ってよく見たら噴煙だった。
そして近づいていくと身体じゅうに火山灰が。
人生で初めて火山灰が目視できる。ちょっとテンションが上がってきたがあまり健康上良さそうでもないし、大急ぎでガムを噛んで呼吸も最小限で走り抜ける。
ちなみに自分の車も鹿児島市内にこの日駐車されていたが、しっかりと火山灰で灰色だった・・・

桜島フェリーでは座った瞬間に寝落ちし、ようやく出航かと思ったら到着だった(笑)
日置までの急こう配の坂で苦しみながら、ほぼ公約通りの51時間59分でゴール。
おわってみればむっちゃおもろいやん九州一周!
そしてドライブマナーもいい(でも道はごめん、だめだめだ)
飯はごめん、全部コンビニだ
でもまた行きたくなってきた。
あ、スタートゴールの山内製菓さんの黒砂糖やおやつサイコー(帰路の飯替わりに)
主催者の皆さんどうもありがとう。

そして旅の思い出はInstagramで参加者の皆さんがハッシュタグ
#brm1024日置1000km

でアップしています。

そしてこのブルべが2019年のラスト。
今年はSR600を含めて20回に出走。DNFはSR600紀伊山地の1回のみ。
PBPでは自分の目標は達成できなかったが、これもまた人生。まだまだ成就させねぇ!っていう神様の思し召しなのだろうか。

間違いない、お布施もお祈りも免罪符も買ってないのだから優遇なんてされるわけはない。

ひとまずこれでブルべシーズン終了です。

今回のSTRAVAのログです。
https://www.strava.com/activities/2821154987

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さぁ、雨だ風だ!のエクストリームな1000kmブルべへ行ってきマッサ―!!

 

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最初の100㎞過ぎまでは、他のブルべでもよく一緒に走っている野村くんと。

むっちゃ速いと思っていたがこのあとブレーキ!
で、九州一人旅の始まりw

 

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有明フェリー、短い時間に充電したりウェア乾かしたり、寝たり。
あっという間で着岸

 

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走っても走っても残り距離は減らない。いいんだか悪いんだか

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眼鏡橋は、雨・・・☂

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女神大橋は以前船で下を通った時に気になっていたんだけど、今回走ることができてちょっと嬉しかった。

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日が暮れると再び天気が・・・何度レインウェアを着たり脱いだりしたことか

 

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雨雨雨雨・・・

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大分県犬飼町まで温かい食べ物無しでそろそろ限界。

 

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なんだかコンビニで食べている写真ばかり。これじゃあ九州じゃなくてもええやん!

 

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さぁ、2回目のナイトランへ突入だ

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ここからは最初から最後までクライマックス劇場だぜ!と思ったが、睡魔に勝てず
はい、アスファルトで大の字で爆睡www

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桜島が見えてきた!

ってまだ60㎞ぐらい走るんだけどね!!

長っ!!