3回めのSR600紀伊山地 2 紀伊山地攻略のコツ前編 

今回のSR600紀伊山地は6時にスタート。
前半のミッションとしては、池原ダム・七色ダムのダムカードをゲット。
前回は行けばもらえたのかなというペースだったが、ナイトランが伸びてしまうし、気乗りしなかった。
ちなみに前回は8時半スタート。このちょっとした時間でも流れは変わってくる。
都会、という言葉を置くには少し無理があるのだが、24時間閉まることのないコンビニが存在している時点で都会の文化圏にあるのではないだろうか。
今どきコンビニのない地域が続くなんて、そうそうないだろう。

しかしこの計画自体、実はかなりこの紀伊山地の難易度を上げている。まぁ自分でもある程度予測はしていたのだが、計画通りに進まないと実は普通に朝ごはんが食べられるという、ご褒美は成功ではなく失敗によって得られるという、ちょっと冷静に考えれば意味不明な計画。
自分でも実は計画通りは進まないかなぁ~と思っていたのだが、そういう時にこそ意外と計画通りにできたりするんだよね(笑)
そう、そして食料難民になったという・・・これはSR600紀伊山地でもっとも難易度を上げる要素のひとつだ。

 


今回は過去2回のPC到着時間をキューシートに記載。まずは過去の自分のタイムをブレークしていくようにと。
だがしょっぱなから苦しむ。
スタート時点で15分遅れ。SNSだなんだで遅れてしまった。スタートからすごくいいリズムで過去2回よりも速いのだが、なにせ15分のハンディのおかげでなかなか上回れない。単純に走行時間だけでは上回っているのだが。
過去2回、葛城山からの激下りはラインどりなどを完全に記憶。そして丹生都比賣神社からの下りも記憶している。序盤の山場は登りじゃない、下りだ。

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SR600の場合、獲得標高が大きいコースの場合、峠の勾配は正直それほどきつくない。その分下りでは心身ともに回復する時間があるのだが、紀伊山地四国山脈などは高さがなくて獲得標高を稼いでいるがため、どうしても急こう配のコースプロフィールになっている。それは登りもきついが登りで遅れた分を下りでは取り戻せないということである。
四国はスタートから四国カルストの下りあたりまではなんとなく下りで取り戻せている気になるが、その後の峠では下りでも遅れているような気になってくる。
迂回路が設定された京柱峠の時は、ガードレールも何もない崖っぷちのグラベルスイッチバック、外側にはトラロープ1本という、「それあってもなくても一緒ですから!」って言うこともあったなぁ。

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今回のミッションの一つ、池原ダムと七色ダムのダムカードをゲット

 

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ルートはあそこだよね、あれ?道がないやんけ!!
おっと違った(笑) ダム湖の底にある昔の道路。貯水量が少ないからか姿を現す。
この辺りちょうど小学生だったか中学生のころだったか、いろいろとニュースで目にして、サイクリングを始めた頃にいつかは来たいと思った地域。
まさかこんなに訪れるとは・・・

紀伊山地でも下りはあまり期待できない。
いくつかの下りは「下り基調」と言えるもので、要するに勾配も大したことはない。
日本アルプスの乗鞍の下りや、フジの渋峠下り、野辺山からの下りぐらいになると、下るのすら疲れてくるほどの長さで、そこまで来ると「下りで取り戻した」と感じる。

ルートを把握していることでキューシートはポケットに入れて暗記して走る。少しでも無駄にスピードが落ちることを避け、1mでも前に進むようにだけ考える。

過去2回七色ダムではライトがないと走れなかったが、今回は勝浦から那智へと進むところまでライト無しで問題なし。これは非常に楽だ。逆に
「こんな路面だったか!」といまさら驚くこともあった。

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丸山千枚田
現役の頃はツールド熊野で何度も撃沈し、
千枚田でなんまいだ」と多くの選手が苦しみながら唱えた場所である。
過去2回、真っ暗でこんな景色あったのすら忘れていたわ(笑)

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千枚田、1枚たりとも見えなかった1回目のチャレンジ・・・orz


今回のルートの中で一番面白いとも言われる色川付近。確かに山間部の素敵な山村でルートも紀州の秘境として素敵な場所だ。
1回目のチャレンジの時、豪雨でたまたまバス停に逃げ込んだ集落が色川。夜が明けてから走った熊野川までのルートは本当に素敵だった。しかし2回目以降はナイトラン。
前回は細い道で鹿と離合したり、小動物を追いかけながら走ったり・・・それよりもナイトランで走るには路面が悪烈過ぎる。
「多分」アスファルトなのだと思うのだが、アスファルトがめくれていたり土砂流出で砂利の上を走っているので、ここがアスファルトなのか否かあまりわからない。特にナイトランだと何が何だか!だ。それも慣れると
無料アトラクション、サイコーにお得だぜ!
と思える、いや思うようにしているのだが。
集落が見えてホッとしたら廃村だし。

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2回目チャレンジの色川付近の道路
これ、舗装??


つづく