BRM518近畿600米原 少しそれてダムカードゲット

ブルべを続けて早10年目。
SRも10年連続でクリアし、SR600も10回以上の完走。
R5000もR10000も2回クリア。
是非100回目のブルべは盛大に盛り上げて祝賀ムード!と思っていたら、昨年の前半にいつの間にかクリアしていたようだ・・・


そんな125回すら越えてしまった今回のブルべは、BRM518近畿600。
米原スタートゴールで福井県大野から金沢へと抜け能登島へ。そして折り返して高岡~白川郷~御母衣ダム~美濃~米原へのルートだ。

毎回常々言っているが、何もないブルベ簡単なブルべなどない。
しかし今回のルートプロフィールだけを見ていると、まぁ比較的難易度は高くないと言ってもいいだろう。
実際走ってみると金沢付近を通過するのは信号インターバル多めだったが、それでも平均するとスピード低下に影響するような信号の数ではなかったし、峠と言っても急こう配の峠がなかったわけではないが、下りでブレーキをかけまくる=平均時速回復が多少なりとも期待できる峠が多かったので、スピード低下の要因は、サイクリスト本人のパフォーマンス次第と言えるルートだ。
しかし実際はそんなに甘くなく、振り返ってみると半分以上が向かい風という、なかなか精神的な強さを試されるようなブルべになった。

 


今回ブルべデビューとなった今シーズン用のサンレモ76。
このサンレモ76自体をブルべに使用するのが2回め。昨年の静岡200で使用して以来だが、レーシングバイクとしての性能の高さは果たしてロングライドでも性能をアピールできるのだろうか。もしかしてPBPに使うことになってもストレスなく使えるのか。そのあたりを見極めたい。
そして今回はパーツが12スピードに新しくなった。多段化したこと、新しいコンポのお手並み拝見と言った感覚も強い。

朝5時にスタート。
この時間にスタートすること、いつものルーティンと違うのが個人的にはあまり気乗りしない。
個人的には、起床→朝食→トイレ→着替える→出発
の流れにしたいが、朝5時だとホテルの朝食は食べられない。
ホテルから会場への移動中に吉野家で朝食。
本当はもう少しゆっくりとできるスタート真横のホテルという選択肢もあったのだが、今から600km、24時間も走り続ける、コンビニの食事を摂取することが多くなるのに、スタート前もコンビニメシと言うのがストレスだ。
だから15~30分早起きになるのだが、あえてあたたかいご飯とあたたかい味噌汁を求めての判断だ。

そしてブルべで知り合った仲の良い友達、岩佐君とホテルを一緒にして夕食、さながらPBP事前大会協議会と言ったところか。その前に彼はこの600㎞を完走しないと出場権がないのだが・・・まぁきっと彼ならうまくまとめて完走するだろう。
そして主催者であり、仲の良い友人と言える菅野君も急遽参加で、前日のモチベーションアップはMAXとなった。

スタート地点にはDNSは多いと言っていたがそれでも多い。70人強か。
PBPイヤーと言うことで出場権を得るためにすごいエントリー(MAX)だったが、早々に出場を決めた人はDNSになる人も。その影響で約20人ほどがDNSということか。

スタートからすごい神風と言える追い風。
天気予報的には気温も上昇と言うことで南風は容易に想像できる。
どこまで追い風なのか、乗れるところまで乗っていきたいところ。ペースは早めで福井県境を越えて大野へ。グロスアベレージで時速ほぼ30キロ。
その後白山に向かい谷峠へ。
登りと言うよりも暑さが気になる。
下り切った手取川ダムでダムカードゲットへ。今月いっぱい配布の天皇陛下御在位30周年カードは外せない。

白山からは強烈な向かい風。終わってみればだが今回のブルべは半分以上の距離が向かい風。能登島で折り返せば爆追い風で、神風でそのまま米原まで魔法の絨毯よろしく帰って来れるとほくそえんでいたのだが・・・


高岡の町を抜けたコンビニのチェックポイントで夕食そして山の向こう側、白鳥までの補食を購入。白川郷に向かって、闇の中へと突入していく。
徐々に風は強くなりグラベル区間を抜けて富山県の端にある道の駅「上平」で仮眠タイム。
風が強烈にきつさを増し、まるで台風のよう。そして実はゴールまでにコースを一度それて横山ダム・徳山ダムへ行きたいのでもう少し長く走る必要がある。
それなら夜のうちにどこかで寝ようと思っていたから、ここでいいや、と。
チェックしてみるとトイレ横のベンチが一つだけフカフカソファー。これは寝てくださいと言わんばかりだ(笑)
って、靴脱いで脚伸ばした途端に寝落ち。最近のパターンとして、寝ると思った瞬間に3分以内で寝落ちできることか。


約2時間ほど寝落ち。爆風スクールぎて寝てはいるが風音がずっと耳に響く。そんな爆風が弱まったころに起き、さて走ろうと思うと前輪パンク( ゚Д゚)
どうやらチューブの劣化か穴は開いているが何かが刺さった形跡はない。
1時に再スタート。約2時間半滞在していた。
風は谷間を吹き抜け、時折吹っ飛びそうな風になる。誰一人いない白川郷を走り抜けひるがの高原へと向かう。御母衣ダムあたりからすっきりとではないものの月明かりに助けられる。
気温7℃。予想通りの中をダウンヒル開始。最初は寒いかなと感じるもののあっという間に気温は上昇していく。この辺りを読み間違えると、いたずらに装備不足、もしくは装備過多になり、いずれにしてもパフォーマンスに影響する。
と言いつつ実はすこし厚着をし過ぎてスピードは最初から上がっていないのだが・・・

白鳥へ下ると夜は明けていく。川沿いはきれいな景色だが、この早朝のシチュエーションだと刺激がなさ過ぎて、眠い。

 

気温がどんどん上昇し、岐阜を過ぎるころには暑さをかなり感じる。風がどんどんきつくなる。もちろん残念なほどに向かい風だ。

そして今回のメインミッション?横山&徳山ダムダムカードゲットへコース離脱。

往復で40km以上遠回り・・・

晴れ予報なのに徳山ダムへ近づくとパラパラと・・・ダムカードをもらってさっさとUターン。

風は相変わらずきつい関ケ原まで来ると追い風に変わる。600km走って追い風は最初の3時間そしてラストの1時間・・・きっと神様はいっぱい体力を使え!と思ってくれたのだろう・・・( `ー´)ノ

ゴールは33時間45分。今回はしこたま遊んだな、という感じか。

 

600kmのブルべはなかなか距離が減らないので疲れているときは気が重いが、慣れてくるとそうでもない。

100kmで6分の1、120kmで5分の1。150kmで4分の1、200kmで3分の1。そこまで走るとかなり気分的には楽になってくる。多分60kmから100kmの間が一番しんどいかもしれない。

頑張ればペースも上げられるし(だけど反動で後半失速)意識もしっかしとしている。

それだけに距離が減ることに嬉しいとか感じられない、他の違うことをけっこう考えているのだろう。

 

まだスケジュールはわからないが、PBPまであと何本かきつめのブルべを走ってコンディションを高めていきたいところだ。

 

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朝5時に米原駅スタート。
さすがに新幹線始発利用と言ってもオレたちのほうが早い。駅は貸し切りだ。

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追い風基調で先を急ぐ

バイクは今回初ブルべとなった2019年用のサンレモ76

コンポはカンパニョーロ・レコード12スピード

 

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毎回通るたびに撮影しようとして忘れる「猫の目」交差点

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今年も千里浜へ

こういうところを走るのはテンション上がるよね

 

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爆風、というか台風直撃レベルの風。

まだ23時前だけどいいや!ここで寝よう!と仮眠タイム


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うだつの町、美濃へ

TOJ以来だな

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 徳山ダム

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これだけそば処を走るブルべなのに、そばをコンビニで食べるとは・・・(´;ω;`)