BRM330名古屋400 雨で過酷ブルベだった

今回のブルべではっきりとわかったことがある。
信州ってさ、都会に住んでいるサイクリストはみんな憧れて行ってみたいだろ??
だけどだ。
3月に行ってテンション上がるなんてことはないぞ!むしろダダ下がりだ。
3月の雨だよ雨。それもさ、気温の高い雨って前日の天気予報で言ったよな??
言ったよな??
なんだ、寒気が入り込んで雪がって。
3月に雪がちらつく、水シャワーを浴びているような雨で、低く分厚い雲に覆われた信州にどこか魅力があるのか?
あったら教えてくれてもいい。
だけどオレは聞かないが。

見てみろ、誰でも完走できるって評判の名古屋ブルべなのに、この完走者数を・・・

 


SR600紀伊山地のあと、疲労で身体はすごく重い。
それでもこのBRM330名古屋400のスタート地点では気持ちだけは前を向いていた。
雨は飯田あたりからパラついて塩尻では普通に降っているだろうが、気温が高いのなら我慢はできる。そう思っていた。

今回の目標は18時間。願わくば17時間ちょうどあたりをターゲットに。
雨の降り始め、雨での消耗、日暮れ・・・今日は前半にペースを上げめに進み、グロス25キロを目標に刻んでいくことにする。
香嵐渓の急こう配区間をさっとクリアーすればそのあとはアップダウン繰り返すのでスピードはそんなに落ちないはずだ。という目論み・・・

最初のチェックポイントでグロスは24を越えている。行けそうだ。
と思ったら、直前にちょっと違和感があったのだが前輪が超のつくほどのスローパンク。あまりのスローぶりにどこかもわからない(*_*)
これでもか!と言うほどパンクしたチューブに空気を入れたがやはりわからない。タイヤの内側を触ったがやはりわからない。ここまで来るとチューブの劣化か??新しいチューブに入れ替えて走り出す。
思い返してみれば、ブルべでも普段でもほとんどパンクしない。
なのに長野でのブルべで記憶にある限り3回目だ。
10年目のブルべでたぶん5回ほどしかパンクしていない。
景色がいいけれど道のコンディションは良くない。特に路肩に落ちている石やガラス片やごみなどは、人口比、車の台数からしても悪烈だと言ってもいいのではないだろうか。
約10分でパンク修理。グロス22あたりまで落ちる。

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まだドライで元気だったころ

 

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寒原峠ではしっかりと路面ウェットに

雨は降ったりやんだり。予報通り気温はそれほど低くはない。
国道153号。意外?にも生活道路で信号も多く思いのほかスピードは上がらない。

そして何よりも自分自身の問題だが、SR600紀伊山地の疲れか踏ん張りがきかない。とにかく淡々と前へと進むだけだ。

伊那の渋滞に突入した頃、徐々に嵐の様相を見せ始める。
有難いほどの追い風。が、信号インターバルで恩恵を感じないのだが。
これは折り返してからが危険だ。なるべく早く前へ進めたい。

伊那から塩尻への峠では追い風だが風が舞っている。登っている割にはスピ度は落ちていない。逆に言うと折り返してからどうなるのだろうか・・・

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往路、雨の治部坂峠では脚が回らない。

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塩尻の折り返し地点に到着。まだ15時台だ、折り返して峠を登り切ると嵐の風が吹きつける。
多分この辺りが一番雨も激しかったのかもしれない。ウェアはびしょびしょ。
今回ラファのシャドージャージにしてレインジャケットを着ているにもかかわらずだ。
まだそれでも耐えられたのは、気温が下がっていないからだろうか。
対向車線には折り返しに向かう「同志」たち。思っている以上に消耗しているように見える。ということはこの先はここよりも雨風が激しいのかもしれない。

バイパス区間は風がまっすぐ入ってくる。すなわち爆向かい風。レインジャケットを雨が浸透してくる。それでも時折分厚い雲が通り過ぎ、雨足が弱まるとウェアが乾こうとしていることに助かる。しかしこの辺りから気温が一気に下がり始める。
特に指先が冷たく、コンビニでビニール手袋を購入。
Lサイズながら、あまりの小ささに入らない・・・
しかし買った以上は使いたい・・・
結局装着するのに約10分。パンク修理並みのロスタイムだった。


少しずつ、グロススピードが落ちてきている。信号、向かい風、登り、闇、そして疲労・・・
17時間を少し越えそうだが、だがここでそういう計算ということは寒原峠と治部坂峠から香嵐渓へのアップダウンでさらに落ちるので18時間というところか。

最後のチェックポイントで問題発生。
ゴム手袋が脱げない(笑)力づくで脱いだら破れた・・・
暖かいものを食べて身体の奥底からエネルギーを作り出す。寒いときは暖かいものに限る。
気温は6℃ほど。ということは頂上は・・・先を急ごう。気温は下がる一方だ。


寒原峠

想像以上に気温が低下していく。
寒原峠で2℃。そして治部坂峠では・・・雨は激しく、と思ってよく見るとボタボタを大きな雪が混じっている。
気温1℃。

登り返しで急に睡魔が襲ってくる。
眠いんじゃない。
カロリーが足りず、寒さで機能が低下していって睡魔になっている(という認識だ)
根羽で自動販売機で缶コーヒーを飲んでリフレッシュ。何度も気持ちが落ちていくが奮い立たせ、香嵐渓に下りきったところで我慢できずコンビニでドリップコーヒー。
ゴールは18時間58分。
タイムだけを見ると正直「遅い」
だけど悪烈なコンディションを考えるとまずまずと言っていいのだろう。
そもそも50歳のオッサンだし。

次回はBRM413中部300。
そして翌週はR東京さんのフレッシュへ。
さて、その次はどこを走ろうか・・・